キルギスに誕生した「NTAクラス」
株式会社日本旅行がアラバエフ・キルギス国立大学に新たに設立した「NTAクラス」。このクラスは、日本語を学び将来日本での就業を希望する学生を支援するために開設されました。日本旅行は、昨年、キルギス人材の育成に関するパートナーシップ協定を結び、その一環としてこの教育プログラムを実現させました。
「NTAクラス」は、大学の正式な授業とは異なる日本語の補習クラスです。受講者は卒業までに日本語能力試験のN2を取得することを目指して学びます。N2とは日常的な日本語の理解が求められるもので、学生が日本での生活や仕事に必要なスキルを身につけるために重要なレベルと言えます。
日本語教育の礎を築く
アラバエフ・キルギス国立大学は、キルギスで初めて「日本学院」を設置した大学として知られています。ここでは、日本語のみならず日本文化や経済についても専門的に学ぶことができます。大学在学中に日本でのインターンシップを体験する機会もあり、社会に出たときには即戦力として活躍できる人材が育成されています。
日本旅行の取り組み
日本旅行は、日本国内外でのインバウンド需要の増加を受け、観光業界を中心に各種産業における人材不足の解消に取り組んでいます。「グローバル人財活用推進事業」として、アジアを中心とした優秀な外国人材の育成を支援しており、特に日本での就業希望者に対する教育と実体験の提供に力を入れています。この活動は、単なる企業の利益追求に留まらず、社会全体の発展にも寄与する重要な取り組みとなっています。
なぜ日本語教育が重要なのか?
日本が国際的な舞台での競争力を維持するため、外国人材の活用と彼らが日本語を習得することは不可欠です。日本語を学ぶことで、キルギスの若者たちは単に言葉を覚えるだけでなく、文化を理解し、より良いコミュニケーションができるようになります。そして、これはエンパワーメントにも繋がり、自国でのキャリアの幅も広がることになります。
今後も「NTAクラス」を通じて、多くの若者が日本語を習得し、日本の社会で活躍することが期待されます。また、アラバエフ・キルギス国立大学と日本旅行の協力関係は今後も強化され、両国の架け橋としての役割を果たすことでしょう。
まとめ
「NTAクラス」は、キルギスの若者に日本語の学習機会を提供し、日本での仕事の実現をサポートする重要なステップです。この取り組みがキルギス人材のさらなる発展に寄与し、国際的な人材育成の新たなモデルとなることが期待されます。