BIPROGY、金融機関向けの新ID管理サービスを発表
BIPROGYは、金融機関の利便性を高める『Resonatex(レゾナテックス)』というAPI公開基盤を強化し、特に金融機関固有のIDを用いた新たなプランを導入することを発表しました。新プランは、2025年10月1日に提供開始予定であり、その名も『ホワイトIDプラン』。さらに、この新しいプランに加え、パスワードレス認証を可能にするオプションサービス『パスキー認証オプション』も提供されます。
API公開基盤『Resonatex』の機能
『Resonatex』は、APIマネジメントとID認証管理の機能を統合したサービスです。この基盤の導入により、金融機関はオープンAPIを安全に運用でき、ユーザーに高い利便性の金融サービスを提供できます。これまで『AduME(アヅミ)プラン』では、共通IDを用いて認証を行っていましたが、今回の導入によって、金融機関固有のIDが利用可能となります。これは、金融機関が自社のID管理をより自由に行えるという点で、大きな一歩を意味しています。
『ホワイトIDプラン』の特徴
専用環境による自由度の向上
『ホワイトIDプラン』は、専用環境で提供されるため、金融機関は自社のブランドを冠したIDを発行可能です。これにより、マーケティング戦略やサービス改善に柔軟に活用できる環境が整います。また、従来の『AduMEプラン』と比較して、金融機関独自のビジネス展開を強化できる点も特徴です。
百五銀行での先行導入
さらに、この新プランの先行導入が決定しているのは百五銀行です。百五銀行では、新たに統合されたバンキングアプリを通じて、ユーザーにより便利なサービスを提供することを目指しています。これにより、ログインやパスワード管理の手間が減少し、またユーザー情報の一元管理を進め、よりスムーズなサービス提供を実現することが期待されます。
パスキー認証オプションによるセキュリティ強化
併せて提供される『パスキー認証オプション』は、パスワードレス認証を採用することで、ユーザーの利便性を向上させるだけでなく、フィッシング詐欺に対する対策も強化します。このオプションは、既存のプランである『AduMEプラン』や『ホワイトIDプラン』とも併用可能であり、柔軟な対応が可能です。
今後の展望
このように、BIPROGYは『Resonatex』を通じて金融機関が自社のニーズに応じた最適なID基盤を選択できる環境を整備しています。BIPROGYは、地域活性化に向けた取り組みも視野に入れており、将来的には地域の銀行と連携し、生活者をつなぐソーシャルログインIDの活用も検討しています。
このように、BIPROGYの新しいID管理サービスは、金融機関における顧客接点を一元化するための大きな一歩であり、今後の展開が注目されます。