新刊書籍『疲労学』のご紹介
株式会社東洋経済新報社から、一般社団法人日本リカバリー協会の代表理事である片野秀樹氏が手がけた新刊『毎日がんばるあなたのための 疲労学』が、2025年8月29日に発売されます。この本は、すでに大ヒットを記録した『休養学』の続編であり、日々疲れを感じている現代人に向けた、心身を鍛えるための効果的な方法について詳しく述べられています。
疲れを軽減するための3つのアプローチ
著者は疲労を効果的に軽減するための「行動」「思考」「食事」という3つの視点からアプローチしています。
行動:DRICS理論の活用
疲れは多くのストレッサーによって引き起こされます。仕事のプレッシャーや人間関係、環境要因といったストレスの要因を抑えるために、「DRICS理論」が有効です。これは、5つのステップから成り立っています:
1.
Distance(距離をとる)
2.
Reset(一時的にリセット)
3.
Interest(興味に変える)
4.
Control(自分の支配下に置く)
5.
Space(余白を作る)
これらの理論に基づいて、特に「Distance」の観点からは、移動中の振動を軽減するための座席選びの具体例も提案されています。電車なら車両の真ん中、飛行機も中間の席が最適とされています。
思考:デフォルトモードを活用
疲れを感じる時は、ワーキングメモリが過剰に使用されています。普段の生活で「鍵やスマホは同じ場所に置く」「決まったルートで通勤する」といった工夫をすることで、デフォルトモードのスイッチを入れることができ、脳の負担を軽減します。
食事:カロリー制限と糖化抑制
食事に関しても重要なポイントがあります。カロリーを制限することはもちろん、いかに糖化を抑えるかが重要です。糖化とは、糖とタンパク質が結びつき、AGEs(終末糖化産物)が生成されることを指します。この物質は老化を促進するとともに、慢性的な疲労感を引き起こします。
疲労の理解を深めるために
『疲労学』では、これらの方法を深く掘り下げており、具体的なメソッドや実践例が豊富に掲載されています。特に、各手法が効果を発揮する理由についても詳細に説明されているため、実生活にどのように応用できるかが明確になります。
今まで知られていなかった疲労に関する真実や、それを乗り越えるための practical なアプローチを学ぶことで、ストレスの多い現代を生き抜く力を身につけることができるでしょう。
片野秀樹氏のプロフィール
著者の片野秀樹氏は博士号を持つ医学専門家であり、一般社団法人日本リカバリー協会の代表として、健康や休養に関する重要性を広めるための活動を行っています。これまでに数多くの著書を執筆し、幅広い知識と研究に基づいた実用的なアドバイスで多くの人々をサポートしてきました。
書籍情報
- - 書名: 毎日がんばるあなたのための 疲労学
- - 発売日: 2025年8月29日
- - 定価: 1760円(税込)
- - ISBN: 978-4-492-04801-6
この本は、現代社会における疲労と向き合うための必読書と言えるでしょう。これからの時代、心身の健康を維持するための知識を手に入れるために、ぜひ手に取ってみてください。