ispaceの新管制室
2024-09-26 12:13:35

新たな宇宙探査の拠点、ispaceがコロラドに管制室を開設

ispaceが展開する月探査の新拠点



2023年、株式会社ispace(本社:東京都中央区)は、米国法人であるispace technologies U.S.(以下、ispace U.S.)がコロラド州デンバーに新たなサミット・ミッション・コントロール・センターを開設したことを発表しました。この管制室は、今後の月面ミッションにおいて、宇宙機や顧客のペイロードとの通信を管理する地上施設として重要な役割を果たします。

サミット・ミッション・コントロール・センターの役割


サミット・ミッション・コントロール・センターに足を踏み入れると、ispaceの月探査の歴史を感じることができます。オペレーションルームには、様々なミッションデータをチーム内で共有できるコンソールと大型モニターが設置されています。また、内部の照明は、月の神秘的な光を模した柔らかい色合いで、宇宙空間をイメージさせる環境が整っています。

このセンターには、2つのオペレーションルームがあります。1つは、実際のミッションを管制するためのもので、もう1つは打ち上げ前のシミュレーションやリハーサルを行うために設けられています。これにより、ペイロードのオペレーターや顧客が迅速に対応できる体制が整えられています。

宇宙探査における学び


サミット・ミッション・コントロール・センターは、ispaceがこれまでのミッションから得た多くの知識を活かして設計されています。実際の運用経験を考慮に入れた新たなオペレーションチームは、これからのミッションでも活躍することが期待されます。

特に、次回のミッション3では、ispace U.S.はTeam Draperの一員としてNASAの科学的ペイロードを月の裏側に輸送する計画です。このミッションでは、国及び民間のペイロードの運送を担当し、2026年に打ち上げられます。

さらに、月面との通信を確立するために、ispace U.S.は軌道上に2基のリレー衛星を展開する予定です。これにより、メインのランダーが宇宙空間を航行中に地球と通信ができるだけでなく、月面での通信確立も可能になります。

ispace U.S.のビジョン


ispace U.S.のミッションディレクターであるタイラー・ムント氏は、「ispaceの目標は、持続可能な月経済を構築することです。このサミット・ミッション・コントロール・センターは、その実現に向けた重要なインフラの一部です」とコメントしています。

他の国や機関と協力しながら、月面および周回軌道での生産的なミッションの実現を目指すispace U.S.。今後も、市場のニーズに応じて高機能な地上設備の開発を進め、宇宙産業でのさらなる飛躍が期待されます。

会社について


ispace U.S.は、コロラド州デンバー近郊に拠点を置き、政府及び民間向けに地球から月への輸送サービスを提供する企業です。宇宙産業の経験豊富な専門家が集まるこの企業は、NASAが後援する月面輸送サービスに選ばれ、月の資源利用を目指して活動を続けています。


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会社情報

会社名
株式会社ispace
住所
東京都中央区日本橋浜町3-42-3住友不動産浜町ビル3F
電話番号

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