環境と企業成長を両立するボードゲーム『GXこうじょう』
新たに登場したビジネスボードゲーム『GXこうじょう』は、環境保全と企業の成長をテーマに設計された研修用ゲームです。このゲームは、経営に関する知識を深めるための効果的なツールとして注目されています。インストラクショナルデザインの原則に基づき、教育心理学や認知科学、コミュニケーション学などの科学的アプローチが活用されています。
1. ゲームの概要
『GXこうじょう』は、最大4人で対戦しながら楽しむボードゲームです。プレイヤーは企業の経営者となり、限られた資源を使って設備や人材に投資し、製品の製造や販売に取り組みます。ゲームは8期に分かれており、最終的に最も多くの資産を持つプレイヤーが勝者となります。この機会に、環境経営の大切さやビジネススキルを実践的に学ぶことができます。
2. ゲームデザインの背景
このゲームは、当社の人気プロジェクトマネジメント研修用ボードゲーム『プロジェクト・サーガ』のデザイナー、井場雄一氏によって設計されました。プレイヤーは、環境を考慮した企業経営がもたらす利点を体感することができるため、リアルなビジネスの状況をシミュレーションしながら学ぶことが可能です。
3. ゲームの特徴とプレイ方法
(1) アクション選択
プレイヤーは最大2つのアクションを選択することが求められます。アクションには、設備投資、慈善活動、研究開発、広告宣伝、借入などがあり、その選択次第で企業の業績が大きく左右されます。3C分析(Customer、Company、Competitor)を行うことで、経営戦略を策定し、マーケットの変化に適応しなければなりません。
(2) 製品の訴求力
ゲーム内製品の訴求力は『価格』『品質』『GX』の三つの要素によって決まります。価格を下げることで訴求力は向上しますが、価格競争に陥る危険も孕んでいます。品質やGXへの投資を通じて競合との差別化を図ることが重要です。
(3) GX設備への投資
環境に配慮した経営がゲームの成功に直結します。現実の消費者行動が「モノ消費」から「コト消費」へと変化している中、プレイヤーは環境経営の重要性を実感できるでしょう。ブランドの価値は、製品品質だけでなく、環境意識にも影響されます。
(4) 財務諸表の記入
『GXこうじょう』では、経営者として自社の財務諸表(BS、PL、CF)を自ら記入します。これにより、財務諸表の重要性を体感し、数字に対する理解を深められます。特に、初学者にとって難しいとされている減価償却やキャッシュフローの理解を手助けする内容も組み込まれています。ゲーム終了後には結果を分析し、財務に関する知識をブラッシュアップする機会が与えられます。
4. 株式会社サーカスの研修について
株式会社サーカスは、法政大学ビジネススクールから生まれたベンチャー企業で、実践的な研修プログラムの開発を手掛けています。ゲームだけでなく、講義や事前研修、フォローアップにまでフォーカスし、効果的な学習体験を提供しています。
研修の特徴:
- - 反転学習
- - マイクロラーニング
- - ボードゲーム研修
- - 効果測定とフォローアップ
この取り組みを通じて、多くの企業から高い評価を受けており、受講者が短期間で実践力を身につけられるような環境が整っています。
5. 結論
『GXこうじょう』は、環境への配慮とビジネスの成長が両立できることを理解するための素晴らしいツールです。体験を通じて学ぶことができるこのボードゲーム研修に、多くの企業が期待を寄せており、さらなる活用が期待されています。今後も、株式会社サーカスは新しい方向での研修プログラムを展開し、企業の発展へ寄与することを目指します。