異なる文化を味わう体験とは
長野市の豊かな自然に囲まれた中で、新しい食の体験が生まれています。2021年12月に始まった「掬月 Jamón KIKUZUKI(ハモンキクヅキ)」は、長期熟成された日本の生ハムで、地域の伝統的な技術と自然の恵みを活かした一品です。このプロジェクトは、株式会社SATOKAが長野市で展開しており、特に「生ハム原木仕込みオーナー会」が注目を集めています。体験型のイベントで、150名以上が参加したことがあるこの会は、単なる料理作りではなく、参加者が実際に豚肉を仕込む喜びを味わうことができます。
体験の中にある喜び
「生ハム原木仕込みオーナー会」では、自然の穏やかな気候の中、長期熟成に必要な過程を自ら体験することができます。山の麓には国宝・善光寺があり、歴史を感じられる場所でもある長野市は、都会の喧騒を忘れさせてくれる静かな環境です。参加者は、熟成に必要な豚肉を選び、塩揉み、血抜き、骨抜きといった作業を行います。これらの作業は全てが新鮮な経験であり、食に対する理解が深まる瞬間でもあります。
山崎聡理事長の想い
居酒屋甲子園の7代目理事長である山崎聡氏は、この仕込み会に参加した際に強い感銘を受けました。自店でも生ハムを出しているものの、手作りの概念がなかった彼は、酒井オーナーとの出会いを通じて、自らの手で生ハムを作る体験ができることを知りました。彼はこの体験を、料理と一緒にお客様へ伝えることができる喜びを感じています。「生ハムを通じて、地域の魅力を発信し続ける力に気づけた」と彼は振り返ります。
スタッフの反応も良好
この体験に参加したスタッフも非常に興奮しました。「普段はできない貴重な体験をしながら、地元の魅力や生ハムの製法について深く学べたことは、大変刺激的でした」という声が多く寄せられました。特に、発酵熟成に麹を用いて脂の甘みを生かす技術についての理解が深まったことが印象的でした。
掬月 Jamón KIKUZUKIの味わい
生ハムの仕込みでの学びは、味覚にも反映されています。参加者は、自らが仕込んだ生ハムをテーブルに出す楽しみを感じることができ、その体験が料理に物語を添える要素となります。日本人に特有の食文化に合った工夫の施された生ハムは、ただの料理ではなく、一つのストーリーを帯びています。味わうことで、その背景にある想いを感じ取ることができるでしょう。
今後の予定
「生ハム原木仕込みオーナー会」は、2022年度も12月から3月中旬まで開催される予定です。参加者は自らの手で仕込みを行い、その過程で食と向き合うことができる特別な時間を得ることができます。興味のある方は、ぜひ公式サイトで詳細をチェックしてみてください。
掬月 Jamón KIKUZUKI 公式サイト
長野市での生ハム作りを通じて、日本の食文化や地域の魅力に触れてみるのも良いかもしれません。皆さんもぜひ、この貴重な体験を通じて、新たな食の楽しみを味わってみてはいかがでしょうか?