EY新日本有限責任監査法人(以下、EY新日本)は、連結監査調書作成ツールCWPGにデータ連携機能を導入しました。この機能により、連結会計システムとCWPG間のデータ送付が自動化され、従来の煩雑な手続きが大幅に軽減されます。
新たに追加されたデータ連携機能は「Application Programming Interface」(API)を活用したもので、連結会計システムからCWPGへのデータの送信作業が簡素化されます。これまで主にEメールや独自手法で行われていた送信業務が、システム間での連携によって効率化されるのです。また、データは暗号化されて安全に送付されるため、従来よりもセキュアな運用を実現しています。
今回の連携が可能なシステムには、株式会社ディーバのDivaSystem LCA、株式会社電通総研のSTRAVIS、株式会社TKCのeCA-DRIVERが含まれています。このように多様なシステムと連携することで、企業から監査法人へ送信するデータの受け渡しがスムーズに進みます。
さらに、CWPGにはAIによるデータ分析ツールが搭載されており、受け取った決算データの異常点を早期に把握したり、連結監査調書を自動生成する機能も備わっています。この取り組みにより、監査のスピードが向上し、品質の向上にも寄与することが期待されています。
EY新日本は、次代のデジタル監査・保証ビジネスモデル「Assurance 4.0」を推進しており、AIやデータアナリティクス、さらにRPA(Robotics Process Automation)やAPIを利用して業務の標準化と自動化を進めています。ガバナンス、リスク、コンプライアンスなどの面からも、業務効率化が図られています。これにより、会計監査の精度向上や、さらなる業務のスピードアップが実現できるのです。
EYは、クライアントに対して新たな価値を提供するために、データ、AI、先進テクノロジーを適切に活用しています。150以上の国と地域に展開するグローバルネットワークを生かし、クライアントの未来を形づくるための支援を行っています。
このようなデータ管理の高度化は、EY新日本の顧客にとって非常に有益です。データの自動送信が実現することで、データ更新を含めた決算業務がより効率的になり、経営の意思決定を迅速化する効果も期待されます。 コンプライアンスや透明性を高めることも、現代の企業には欠かせない要件となっており、EY新日本が提供する新しい連結監査システムは、まさにそのニーズに応えるものなのです。
EY新日本は、今後もさまざまな外部ソフトウェアとの統合や、データ加工、検証の自動化を進め、監査業務の効率化に貢献し続けます。これにより、企業と監査法人のさらなる信頼関係を構築することを目指しています。