令和6年度の報酬改定で放課後等デイサービスはどう変わる?良い放デイ、悪い放デイの見分け方とは
障害者向けの保険を取り扱う専門保険会社、ぜんち共済株式会社が、6月22日にオンラインセミナーを開催しました。テーマは『令和6年度の法改正・報酬改定から考える放課後等デイサービスのこれから~良い放デイ、悪い放デイって?』。
登壇者は、全国手をつなぐ育成会連合会の又村あおい氏。障害者福祉制度に精通した専門家ならではの視点で、放課後等デイサービスを取り巻く現状と今後の展望について解説しました。
放課後等デイサービスを取り巻く現状と課題
現在、全国で約30万人が利用する放課後等デイサービス。2万近い事業所が開設されていますが、その増加に伴い、個々の状況に応じた適切な発達支援が行われていない事業所も少なくありません。
令和6年4月には、障害福祉サービス等の報酬改定が行われ、放課後等デイサービスに求められる役割が明確化されました。
今回のセミナーでは、報酬改定の内容や、放課後等デイサービス選びのヒント、重要なポイントについて解説されました。
報酬改定で何が変わったのか?
今回の報酬改定では、「質の確保」と「保護者の就労保障」が大きな柱となりました。
社会状況の変化に対応し、放課後等デイサービスの質を高め、保護者の就労を支援していくことが求められています。
放課後等デイサービスに求められる機能と役割
放課後等デイサービスは、障害児本人の最善の利益を保障し、家族を支援し、インクルーシブな社会の実現を促進することを目的としています。
具体的には、自己肯定感を高め、多様性を尊重し、子どもたちの個性を発揮できるようサポートしていくことが求められます。
今後、放課後等デイサービスには、5領域(「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」)を包括的に支援することが求められます。
良い放デイ、悪い放デイの見分け方とは?
「良い」放デイと「悪い」放デイの判断は、保護者の期待によって異なりますが、以下のようなポイントに注目することが重要です。
5領域を網羅した支援を提供しているか
保護者の就労支援と子どもの発達支援のバランスが取れているか
家族支援として、保護者向けの研修や情報提供などが行われているか
将来的な自立支援に向けた取り組みがあるか
質疑応答
セミナーでは、参加者から事前に寄せられた200近くの質問に、専門家である又村氏が詳しく回答しました。
まとめ
放課後等デイサービスの選び方は、子どもにとって最適な環境を選ぶ上で非常に重要です。
今回のセミナーで紹介されたポイントを参考に、しっかりと情報を収集し、お子様に合った放課後等デイサービスを見つけてください。
ぜんち共済株式会社は、今後もこのようなセミナーを通して、障害者福祉サービスに関する情報提供を行い、誰もが安心して暮らせる社会の実現を目指していきます。