近年、人的資本経営が企業の成長戦略として注目されています。特に、Z世代の登場に伴い、コミュニケーションの在り方が変化しています。そんな中、金沢工業大学の平本研究室とSDGsの学生団体「SDGs Global Youth Innovators」が共同開発したのが、新しいタイプのゲーム「ポジティブフィードバックゲーム」です。これは、褒め合ったり認め合ったりする文化を育むためのコミュニケーションツールとして設計されており、企業や教育現場での人的資本を最大限に引き出す助けとなります。
ゲームの目的と背景
このゲームは、褒め合うことが人間関係を構築する上での重要な要素であるという認識から生まれました。研究でも、「叱る」より「褒める」方が従業員のモチベーションを高める効果があるとされています。人的資本経営が重要視される昨今、企業はもはや単に人材を管理するだけではありません。組織全体の価値向上を図るためには、メンバー間のコミュニケーションとエンゲージメントが不可欠です。ゲームを通じて、メンバー同士が互いの価値観を理解し、信頼関係を築く手助けをすることが目指されます。
ゲームの特徴
「ポジティブフィードバックゲーム」の主な特徴は以下の3点です。
1.
Z世代との共同開発: 現役大学生の意見を反映し、Z世代が求めるコミュニケーションスタイルを採用しているため、若手の育成方針にも活かせます。
2.
ポジティブ心理学に基づく設計: プレイヤーは楽しい場で参加することで心理的安全が確保され、ウェルビーイングを考えた経験を得ることが可能です。
3.
生成AIやデジタル技術の活用: ワークショップ中にAIと対話しながら、お互いの価値観を理解するためのデータを蓄積することができます。これにより、組織内での褒め合いを促進するサポートが行われます。
ゲームの遊び方
ポジティブフィードバックゲームは、3~5人でプレイ可能で、10歳以上が対象です。β版では、プレイヤーがキャラクターになりきり、他のプレイヤーから褒められるというシンプルなルールに基づいています。アドバンス版では、プレイヤー相互での褒め合いを通じて、自己の価値観やPERMAモデルについて考えることが深まります。他にも教育機関や自治体にも活用が期待されています。
期待される効果
このゲームの導入により、以下のような効果が期待されます。「人間形成」「チームビルディング」「関係性強化や連携の円滑化」、さらには「市民の生活満足度の向上」など、さまざまな方面でポジティブな影響を与えるでしょう。家族や友人との間でも使えるため、良い人間関係を築く手助けとなります。
クラウドファンディングの詳細
このプロジェクトは、現在クラウドファンディングを通じて資金を募っています。リターンには、ゲームの製品版や企業研修などが用意されていますので、ぜひご支援いただければと思います。クラウドファンディングページは随時更新中です。あなたのサポートが新しいコミュニケーション文化の創造に繋がります。
クラウドファンディングページへのリンクはこちらからご覧ください。