水産庁が支援する被災地水産品のEC販路拡大と送料無料キャンペーン

東日本大震災の水産業復興を目指す新プロジェクト

水産庁が主導し、食べチョクとパソナ農援隊が手を組んだ新たな取り組みが、被災地の水産加工品の復興を目指しています。「復興加工EC販路マッチング支援事業」として、被災地の水産加工業者のEC販路を拡大することを目的とし、このプロジェクトが始まりました。

1. 取り組みの背景

2011年に発生した東日本大震災以来、14年が経過した現在も、被災地の水産加工業は販路確保が大きな課題です。コンペティティブな市場で生き残るために、ただ単に売り先を増やすだけでは不十分であり、地域の特性や強みを表現した商品開発が求められています。このニーズに応えるため、パソナ農援隊が立ち上げたプロジェクト『UOYA』によって、新たな価値の創出と販路の拡大を図ります。

2. 食べチョクの役割

食べチョクは、日本最大の産直通販サイトとして、これまでに得た経験を活かし、全国の地域生産者と協力しながらEC販路の拡大に取り組んできました。本プロジェクトでは、地域の水産加工品の魅力や生産者のこだわりを広く伝える方策を進めています。具体的には、商品開発支援やブランディングの強化を通じ、地域資源を活かした商品価値向上を目指します。

3. 送料無料キャンペーンの実施

プロジェクトの一環として、送料無料キャンペーンが実施されます。これにより、消費者にとって購入のハードルが下がるとともに、被災地の水産加工品を全国に届けるチャンスが広がります。キャンペーンは2025年12月17日から2026年2月28日までの期間で実施され、詳細はキャンペーンサイトで確認できます。

4. プロジェクト『UOYA』の概要

プロジェクト『UOYA』は、東日本大震災の影響を受けた水産加工業者と連携し、新商品やリブランディング商品の開発を支援しています。具体的な活動内容には、百貨店での催事イベントの開催、ECサイトとの連携、商品ストーリーの発信が含まれています。このプロジェクトを通じて、消費者との新たな接点を創出することを目指します。

5. 今後の展開

今後もこの取り組みを通じて、被災地の生産者による水産加工品が継続的に購入される環境を築きます。地域水産業の新たな販路確立やその魅力の認知拡大を図るため、企業や自治体との連携を強化し、食べチョクのプラットフォームを活用していく考えです。

6. 官公庁との連携

自治体との連携を積極的に進め、食や農、観光の領域での流通・販売・ブランディングなど多様なニーズに応じたサポートを行っています。過去にも、オーガニック農業の普及や地域産業の活性化に向けて様々なプロジェクトを推進してきました。

食べチョクは、こだわりの生産物を直接提供することで、多様な地域産業を支援し続けます。