フォトラクションとリコーがタッグを組む新たなサービス
株式会社フォトラクションが、株式会社リコーと手を携えて、360度写真を用いたバーチャルツアー作成支援サービスを2023年12月18日から開始します。このサービスは、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援することを目的としており、建物の空間をバーチャル化するための新たな道を開くものです。
バーチャルツアーサービスの目的
フォトラクションは、「建設の世界を限りなくスマートにする」をミッションに掲げ、施工管理システム「Photoruction」を提供し、工事写真の効率化を実現しています。リコーとの共同開発により、360度写真を活用し業務のデジタル化を進める「360度写真の撮影支援 Powered by RICOH」が新たにBPOメニューに追加されます。これにより、工事現場の詳細をオンラインで簡単に確認できる環境が整います。
従来の課題と解決策
従来、建設業界では360度カメラの購入や撮影、データ作成、そしてバーチャルツアーの管理といった手順に多大なコストと労力がかかっていました。このサービスを利用することで、フォトラクション経由でこれらの作業を一括して依頼できるため、時間とコストの大幅な削減が可能になります。
利用者は、リコーの「RICOH THETA」などの専用機材を購入する必要がなく、簡単に360度の画像を撮影し、データを作成することができるのです。これにより、誰でも手軽に360度写真を利用したバーチャルツアーを体験できるようになります。
360度写真の特長
360度写真は、上下左右すべての方向を一度の撮影で捉えることができるため、建物の内部や外部を鮮明に記録します。この技術によって、現場の詳細を正確に把握できるだけでなく、施工中の定点記録や視覚情報の共有も実現します。これにより、関係者間のコミュニケーションが円滑になり、より効率的なプロジェクト管理が可能となります。
バーチャルツアーの実際の活用
実際のバーチャルツアーは、図面と360度の画像を組み合わせたコンテンツで、オンライン上でスムーズに確認ができます。これにより、現場に足を運ぶことなく、関心のあるプロジェクトの詳細を確認でき、テレワークや遠隔地からの情報収集がますます容易になります。
デジタルツインへの期待
東京都が推進するデジタルツインプロジェクトや、国土交通省が主導する「Project PLATEAU」の動きにより、建設業界全体がデジタル化の波に乗っています。この流れを受けて、フォトラクションとリコーの新たなサービスが業界のDXを加速させることが期待されています。デジタルツインの実現で、建物の設計から完成までのあらゆるプロセスが可視化され、より合理的な業務運営が実現されるでしょう。
この新サービスにより、建設業界でのデジタル化が進展し、効率的な業務運営が可能となることが期待されています。今後の発展に大いに注目が集まります。