概要
3Dスキャン技術が急速に進化しています。ミルトス株式会社が、その最新技術を盛り込んだ「DPI/Dot3D」シリーズのバージョン6を発表しました。この新しいバージョンは、現場でのスキャン業務を一層快適にする数々の機能を追加しています。特に注目したいのは、本体内蔵GPSと連動した点群スキャンが可能になった点です。
新機能の詳細
DPI/Dot3Dシリーズのバージョンアップにより、以下の新機能が追加されました:
- - GPS座標連動機能:Dot3D PRIMEとPROモデルでは本体内蔵のGPSが活用され、スキャンデータと座標が連携できます。
- - 高精度GPS測量の実現:他社のGNSS測定機と接続可能になり、高精度なデータ取得が可能となりました。これにより、専門的な測量作業も迅速に行えます。
- - マップ表示機能:取得したGPSデータをマップ上で表示し、各ポイントを確認しながら作業できる機能が追加されました。
- - 掘削部の計算:土木分野で必要とされる深さ指定や体積計算が可能になり、より詳細な設計が行えます。
- - 簡単なデータ出力:2次元作図が可能となり、DXF形式での出力もサポートされています。
この他、Dot3Dのアプリは、WindowsやAndroidに加え、iOSにも対応し、ユーザーのニーズに応える形で展開が進められています。
利用分野の拡大
DPI/Dot3Dシリーズはごく短時間で幅広い分野での活用が期待されています。例えば、製造業では大型設備や工場の管理に、建築業界では建物の測定や土地家屋の測量に利用されています。また、土木工事やVR/XRでのデータ作成にも積極的に活用されています。
価格と提供時期
DPI/Dot3Dシリーズは数種類のプランがあり、価格はサブスクリプションライセンスを基本に設定されています。Dot3D PRIMEのサブスクリプションライセンスは年間36万円から、永久ライセンスは61万円から提供されています。
2025年2月以降から順次提供が開始される予定です。
今後の展開
ミルトスは、今回のバージョンアップにより導入ユーザー数の大幅な増加を見込んでおり、ユーザーが独自機能を開発するためのカスタマイズも強化されるとのこと。専門知識なしで簡単に現場でスキャンができるという特長から、日々多くの業界での導入が期待されています。
ミルトスは3Dデータの運用を効率化するための様々なソリューションを提供しており、今後の進展にも注目です。
会社概要
ミルトス株式会社は2003年に設立された企業で、3Dデータの活用を促進するツールを日本国内に展開しています。3Dスキャンに関する製品も取り扱い、多くのクライアントに業務の効率化を図る役立つ提供をしています。今後、DPI/Dot3Dシリーズのさらなる進化と普及が期待されます。