マウザー・エレクトロニクスが新たなバイオセンサを発表
アメリカ・テキサス州を拠点とするマウザー・エレクトロニクスが、国際的な半導体メーカーSTMicroelectronicsの新製品、バイオセンサ「ST1VAFE3BX」の取り扱いを開始しました。このデバイスは、バイオポテンシャル信号の検出を行うことができ、特にウェアラブルデバイスや医療用途において活躍することが期待されています。
「ST1VAFE3BX」は、垂直型アナログ・フロント・エンド(vAFE)を採用しており、動作時のノイズを最小限に抑えつつ、高精度で信号を処理することができます。また、高性能な3軸加速度センサを統合しているため、動きの追跡も容易で、様々なシーンでの利用が見込まれています。
コンパクトなデザインと優れた性能
このバイオセンサの大きな特徴は、その極めてコンパクトなサイズです。サイズはわずか2×2mmと非常に小さく、それでもなお低消費電力で高いパフォーマンスを発揮します。特に、ウェアラブル機器のアクセサリとしての需要が高まる中、エネルギー効率は重要な要素です。
さらに、「ST1VAFE3BX」は、入力インピーダンスの調整といった機能も備えており、様々な用途に対応するためにカスタマイズが可能です。これにより、センサデータの精度向上が期待され、予測医療等、先進的な分野への応用も視野に入っています。
EdgeAI機械学習機能を搭載
このバイオセンサには、埋め込まれたEdgeAI機械学習コアが搭載されており、リアルタイムでのデータ分析を可能にします。これにより、遅延を最小限に抑えつつコンテキスト認識が可能になり、現場での迅速な対応が求められる場面でも役立ちます。
評価キットも提供
マウザーでは、STMicroelectronicsのバイオセンサ「ST1VAFE3BX」を評価するためのキットも用意しています。この評価キットには、性能評価に必要な評価基板と高性能な32ビットマイクロコントローラ(MCU)が含まれており、PCとの接続を実現します。加えて、MEMS Studioと呼ばれるグラフィカルユーザーインターフェースも付属しており、カスタマイズ可能なアプリケーションの開発をサポートします。
評価キットを利用することで、エンジニアは「ST1VAFE3BX」の全てのピン配置を使いこなし、さまざまなプロジェクトに活用することができます。また、STMicroelectronicsの他の評価ボードやモジュールとの併用も推奨されています。
グローバルなサポート体制
マウザー・エレクトロニクスは、取り扱う製品に対して100%認定済みの純正品を迅速に提供し、エンジニアリングの支援を行っています。ウェブサイトでは、技術的なリソースや製品データシートなど、多様な情報が整備されており、ユーザーが必要とする情報を提供しています。このような情報提供の姿勢は、マウザーの強みの一つです。
新しい技術や製品トレンドについての情報は、ぜひマウザーの無料eニュースレターを通じて受け取ってください。カスタマイズ機能が充実しており、個別のニーズに応じた情報を手に入れることができます。興味がある方は、公式サイトから今すぐ登録してみてください。
STMicroelectronicsについて
STMicroelectronicsは、グローバルな半導体企業であり、約20万社以上のクライアントとパートナーと協力しながら、持続可能な社会に向けた半導体ソリューションの開発を進めています。彼らのデバイスは、スマートなモビリティの推進や、電力管理の効率化など、様々な分野において革新をもたらしています。特に、カーボン・ニュートラルを目指す取り組みも行っており、環境への配慮も忘れません。
詳細については、マウザ-およびSTMicroelectronicsそれぞれの公式ウェブサイトを訪れることをお勧めします。
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