旅行やチケット予約時の決済トラブル、3割以上が直面する現実

オンライン予約における決済トラブルの現実

株式会社YTGATEが2025年7月に実施した調査によると、日本全国のオンライン予約を利用している10〜70代の男女2,005名を対象に、旅行やチケット予約時の決済トラブルについての実態が明らかになりました。

調査概要

- 調査日: 2025年7月2日
- 調査主体: ノウンズ株式会社
- 調査対象: 旅行・チケットをオンラインで予約した男女（計2,005名）
- 調査方法: インターネットリサーチ

決済トラブルの発生状況

この調査の結果、約36%のユーザーが直近6か月以内に、旅行予約時やチケット購入時にクレジットカード決済エラーを経験したことがあることが分かりました。特に旅行予約においては、決済エラー後に20.4%が購入を断念、さらに同率の20.4%は店舗での予約へと切り替えています。

一方、チケット予約では、その割合が28.4%に達しており、決済エラーがもたらす心理的ストレスがさらに顕著であることが伺えます。再購入を試みた場合でも、約70%が他のサイトへ流出してしまう結果となりました。

決済エラーの背後にある理由

決済エラーで他サイトへ流出する理由として、53.8%が「再発への不安」、43.7%が「カード情報の登録環境」、そして44.3%は「他サイトでのスムーズな処理を期待する」という回答を得ています。これによって、単なる決済トラブルが顧客の信頼を損なう要因となっているのです。

消費者の声

調査では、自由記述でユーザーからさまざまな意見も寄せられました。「決済ができたか不明で困った」という声や、「カード情報流出への不安」といった心理的ストレス、さらには「時間の無駄に感じた」など、トラブルの多様性が浮き彫りになりました。他にも、「焦って他サイトで購入した」という体験談もあり、時間制限による圧力が影響を与えることが示されました。

競争を生き残るために必要な施策

旅行やチケットの業界では、決済の効率化が集客やリピート率に直結していることが判明しました。特に、決済エラーによる流出を防ぐためには、迅速で失敗のない決済体験が重要です。

YTGATEでは、最近導入したSaaSソリューション「YTGuard」で、不正防止策や決済承認率の改善を通じて、決済エラーの回避やカートの離脱防止を行っています。また、担当者は「決済エラー時の丁寧なサポートや導線設計が、ブランドの信頼を守るためにも不可欠だ」と述べています。