特別に企画されたフルコースイベント『1日だけの特別なフルコース』が、東京に位置するプルマン東京田町で開催されました。このイベントは、食品ロスへの関心を高めるために、クラウドファンディングサービス「Makuake」にて支援を受けた31名の参加者が集まりました。
主催者であるRe-Food.の代表、大北潤氏は、食品ロスの問題について深刻な現状を報告しました。日本では年間約2,790万トンもの食品が無駄になっており、個人の生活の中でも一日にお茶碗一杯分の食品が廃棄されているのです。さらに、外箱に傷がある食品が売れずに工場に戻される現実についても説明されました。
イベントでは、プルマン東京田町のシェフ石井亮介氏が、野菜の自然な味わいを引き立てるために工夫を凝らした特別なドレッシングについて語り、料理研究家・食品ロス削減のアドバイザーである島本美由紀氏が、家庭でも実践できる食品ロス対策のヒントを提供しました。参加者は、意外な食材の保存方法を学ぶことで真剣に耳を傾け、驚きの声が上がりました。
また、イベントの目玉は、開発された6種類のコースメニューの試食です。参加者からは「美味しい」と好評を得るだけでなく、数字で見る食品ロスの現状を知り、考えさせられたというコメントも寄せられました。また、食品ロス対策のために自宅でできる取り組みについても学び「これから実行したい」と前向きな意見が相次ぎました。
この日に提供されたフルコースメニューは、10月31日から7日間、プルマン東京田町で『Re-Food.スペシャルプレート』として限定提供されます。食品ロス削減の活動を進めるRe-Food.は、今後も様々なイベントを通じて社会に貢献し、笑顔あふれる社会作りを目指していきます。
Re-Food.スペシャルプレートメニューの紹介
カリカリのスマイリーポテトではさむこのバーガーは、殺処分される運命にある採卵鶏のパテを利用しています。スライストマトとチェダーチーズが味の相性を引き立てます。
販売できない魚を使って、一口サイズのフリットを串焼きにしました。スパイシーなジンジャーソースで食欲をそそられます。
水耕栽培の葉野菜と規格外のレンコンを利用した贅沢なサラダで、シンプルな味付けが食材の味を引き立てます。
賞味期限が迫るインスタントコーヒーを活かしたデザートで、食感の楽しいコーヒーキャビアがアクセントです。
賞味期限が迫るクレープ生地を利用した、ストロベリーとブルーベリーのクレープロールです。可愛らしい見た目で、甘さを楽しめます。
期限切れのストロベリーホイップクリームを活用したパフェで、様々な食感が楽しめる新しいデザートです。
協賛企業の役割
この取り組みには、株式会社With Greenが規格外の野菜を提供しており、鶏革命団からは鶏ミンチを用いたハンバーグ、北海道の真和水産株式会社が市場に出回らない魚を提供するなど、協力企業が参加しています。彼らの支援により、食品の価値を再認識し、食品ロス削減への意識が高まっています。
最後に
プルマン東京田町で行われたこのイベントは、単なる試食会を超え、参加者に食品ロス問題への理解を深めるきっかけを提供しました。今後もRe-Food.は、食品ロス削減の重要性を訴え、食材の持つ新たな価値を引き出す活動を進めていくことでしょう。