鎌倉新書と羽生市の終活連携協定
2025年9月29日、株式会社鎌倉新書は埼玉県羽生市と「終活連携協定」を結びました。この協定は、高齢社会における住民の終活支援を目的としており、地域における様々なサービス提供を強化するものです。特に、終活に対する啓発活動や専用の相談ダイヤルを設け、住民が安心して長く生活できる地域を実現することを目指しています。
終活の背景
超高齢社会が進行する中で、終活に対する需要が急増しています。そもそも終活とは、人々が自分の人生の終わりに向けて考え、それに必要な準備を行うことを指します。鎌倉新書では、インターネット事業や出版を通じて、終活に関する情報提供や相談受付を行い、ひとり一人が希望する人生を送るための支援を行っています。
羽生市との協定締結に至る経緯
地方自治体では、介護や葬祭、死後手続きに関する相談が日常的に行われる一方、相続やお墓に関する情報は不足しているのが実状です。これに応じて、鎌倉新書は1984年の創業以来培ってきた専門的な知識を活かし、終活や供養に関連する住民の悩みを解決するための施策を講じてきました。
特に、2021年からは地方自治体との協働事業を推進し、「おくやみハンドブック」や「エンディングノート」の共同発行を行い、安心して暮らせる地域の実現を目指しています。羽生市でも、地域包括支援センターを中心に、高齢者が安心して住み続けられる環境を整える取り組みを進めており、鎌倉新書の終活支援冊子への関与が決定しました。
協定の具体的な内容
今回の協定では、以下のような活動が展開される予定です:
- - 住民への情報発信:終活に関する情報を住民に提供し、関心を高めます。
- - 職員研修:自治体職員を対象に終活に関する研修を行い、知識を深めます。
- - 相談対応:住民からの相談を受け付け、具体的なサポートを行います。
- - エンディングノートの作成:終活に必要なノートを制作し、住民に提供します。
- - 終活べんり帳の制作:終活に役立つ情報を本にまとめて、印刷・配布します。
これらの活動を通じて、地域における終活の重要性を啓発し、より多くの人々が自分の人生について考え、準備できるよう支援します。
調印式の詳細
協定の締結にあたる調印式は羽生市役所で行われ、埼玉県羽生市の河田 晃明市長や鎌倉新書の代表取締役社長、小林 史生氏が出席しました。式では、協定内容の説明、署名、記念撮影が行われ、両者の連携が公式にスタートしました。
まとめ
鎌倉新書は、高齢者やその家族が安心して生活できる社会の実現に向けて、今後もさまざまな自治体と連携を深め、自身の持つ知識と経験を活かした支援を展開していく考えです。この協定は、羽生市における終活活動の一歩であり、地域の人々がより充実した人生を送るための大きな力となることでしょう。