アリヴェクシスの新薬
2025-09-02 14:18:54

アリヴェクシスとアステラス製薬が挑む新たな創薬の未来とは

アリヴェクシスとアステラス製薬が挑む新たな創薬の未来



アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区)は、アステラス製薬株式会社との共同研究において重要な進展を報告しました。新規創薬標的についての本研究は、2024年6月17日から始まったもので、アステラスが選定した未報告の創薬ターゲットに対し、当社独自の創薬プラットフォーム「ModBind™」を活用して新しい低分子化合物の開発を目指しています。

共同研究の背景と目的



本共同研究の目的は、アステラスが選んだ新規の創薬標的に対して、当社の技術力を駆使して有望な化合物を見出すことです。これまでのターゲットにおいて、機能を調節する化合物が報告されていない状況であり、その難易度の高さが本プロジェクトのチャレンジングな側面を強調しています。

当社は、計算創薬プラットフォームであるModBind™を用い、in silico評価を行うとともに、実験系の構築や化合物評価といった様々なアプローチで創薬研究を進めています。アステラスは本研究の成果に基づき、研究成果の権利を獲得するオプション権を行使することを明らかにしました。

ModBind™とは



「ModBind™」は、物理学に基づいた分子動力学シミュレーションや大規模なバーチャルスクリーニングを行うための計算創薬プラットフォームです。この技術は、従来の薬剤発見手法を超える可能性を秘めており、化合物の薬効を数百倍から数千倍のスピードで予測することが可能です。さらに、対照化合物を必要としない点も特徴の一つで、従来法では難しかった無作為な化合物群からの有望なヒット化合物の発見を可能にします。

これにより、すでに多数の臨床候補化合物を生み出し、創薬プロジェクトを推進している実績があります。ModBind™は、その高精度な予測能力により、他の有望な疾患標的への応用も期待されています。

代表取締役CEOのコメント



アリヴェクシス株式会社の木村俊CEOは、「アステラスからのオプション権の行使通知を受けて、大変嬉しく思います。これまで報告されていなかった創薬のターゲットに対して、ModBind™シミュレーションを通じて化合物を見出したことは、当社の技術の価値を示すものです」と述べています。また、同CEOは、ModBind™技術を他の疾患標的に利用することや、AIとの融合を進めていることにも触れ、今後の研究の方向性を示しました。

今後の展望



アリヴェクシスは、現在開発中の創薬生成AI基盤モデルや、大規模な合成データセットの生成を通じて、創薬研究の生産性向上を目指しています。ModBind™とAI技術の融合により、革新的な新薬の創出を果たし、医療の未来に貢献することが期待されます。

複雑な生物学的課題に挑む本共同研究は、創薬領域における技術革新の重要な一歩であり、両社がどのようにその成果を実現していくかは、今後の注目ポイントとなります。


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会社情報

会社名
アリヴェクシス株式会社
住所
東京都港区新橋1丁目18番21号第一日比谷ビル7階
電話番号

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