ネパールで実施される自動車整備分野の特定技能評価試験
自動車整備業界の深刻な人手不足を受けて、株式会社Blue Rocket(東京都港区)は2026年7月にネパールの首都カトマンズで「自動車整備分野 特定技能1号評価試験」を実施します。これは、ネパールでは初めての試みであり、南アジア全体でも唯一の試験となります。この取り組みは、日本の自動車整備業界の将来にとって大変重要な意味を持ちます。
1. 日本の自動車整備業界が抱える課題
日本の自動車整備業界は、現在、構造的な人材不足に直面しています。整備士の有効求人倍率は5.16倍と非常に高く、全産業の平均である1.31倍の約4倍という深刻な状況です。また、整備士の平均年齢は46.7歳に達し、さらに50歳以上の年齢層が約32%を占めているため、今後10年間での大量退職が見込まれます。
特に地方の整備工場では、整備士不足の影響が顕著であり、車検や修理に関する需要を満たすことができない状況が続いています。このことは、地域住民の生活にとっても深刻な影響を及ぼす可能性があります。
2. ネパールが選ばれた理由
なぜネパールなのか。その理由は大きく4つのポイントに集約されます。
2-1. 若年層の厚み
ネパールは人口約3,000万人を有し、中央年齢は約25歳です。この若年層の割合が多い国は、日本(中央年齢48歳)とは対照的であり、長期的な労働力供給源として期待できます。
2-2. 交通環境の親和性
ネパールは日本と同じ左側通行・右ハンドルの道路交通環境を持っており、整備実務を行う上での親和性が高いとされています。これにより、ネパールからの技術者は短期間で即戦力として活躍できるでしょう。
2-3. 日本での就労意欲
ネパール在住の日本人は約23万人おり、就業実績とコミュニティが形成されているため、日本での就労に対する意欲が高く、安定した支持が期待できます。
2-4. 成功事例
最近の成功例として、2025年にネパールで行われた自動車運送業分野の試験では、受験者44名中28名が合格する高い合格率を記録しました。このことからも、日本向けの自動車産業人材供給拠点としてのポテンシャルが証明されています。
3. 受験候補者の声
候補者の代表であるSuresh K.さん(仮名・24歳)は、「カトマンズで5年間、自動車整備に従事してきました。厳しい審査基準の中、日本で技能を学び、整備士1級の資格を取得したい。家族も日本に呼びたい」と語ります。彼のような仲間たちが、未来を担う人材として次の世代をしっかり支えていくことでしょう。
4. 試験の実施概要
今回の試験では、受験者71名、合格目標は50名を設定しており、2030年までに累計で1,000名を日本に送出する計画です。すべての実施要件はBlue Rocketが責任を持って整備します。
5. 未来への展望
この試験実施を通じて、日本の自動車整備業界は新たな時代を迎えます。若年層の新しい技能人材が供給されることで、業界の持続的発展が期待されます。経済的にも大きな波及効果があることに違いありません。Blue Rocketでは、ネパール・カトマンズに支社を開設し、現地からの人材採用支援を行っています。今後、このプロジェクトが日本とネパールの架け橋となることを願っています。
会社情報
社名: 株式会社Blue Rocket
所在地: 東京都港区浜松町二丁目7番17号 イーグル浜松町5F
代表者: 功刀 奨也
設立: 2023年6月
URL:
https://blue-rocket.jp/tokutei-ginou/
詳しい情報は、株式会社Blue Rocketの広報担当までお問い合わせください。期待の高まるこの試験に注目が集まります。