第2回「鴨国病院祭」の開催
2025年11月8日、千葉県鴨川市に位置する鴨川市立国保病院で、第2回「鴨国病院祭」が開催されました。このイベントは、地域医療とまちづくりを結びつける新たなモデルとして注目されています。全国的に高齢化が進む中、地域住民の健康を支えることをテーマに掲げた本祭は、「結(ゆい)〜未来を育むいのちと健康の輪〜」をテーマに、健康チェック、体験コーナー、講演、学生発表、地域団体の演舞など多彩なプログラムが用意されました。
イベント内容
当日は約300名の来場者が訪れ、様々な世代の地域住民が参加しました。内容は以下の通りです。
- - 健康チェックや体験コーナー
- - FLOCAL代表の日下による講演
- - 地元の長狭学園生徒による発表や合唱
- - 地域団体による神楽や盆踊り
- - 参加型のスタンプラリーなど多彩な催しが行われ、地域と医療のつながりを感じられる充実した内容でした。
特に講演では、地域医療と健康増進の関係について、住民の視点から理解を深める機会が提供されました。参加者からは、「医療とどう関われば良いのかが分かりやすかった」という声も寄せられ、住民の関心が高まっていることが伺えます。
鴨川市の現状と背景
鴨川市は人口約2万9,540人であり、急速に高齢化が進行しています。2023年のデータによると、市全体の高齢化率は39.4%であり、特に長狭地区では48.0%に達しています。このような中で、地域に根ざした医療の重要性が増してきています。鴨川国保病院は、1950年の病院昇格以来、地域の健康を支える役割を果たし続けています。
地域医療を支える取り組み
病院内では常に地域住民を第一に考えた医療が実践されており、2021年に新病院が竣工されてからは、内科、小児科、整形外科など様々な診療が行われています。病院長の小橋孝介氏は、「生活伴走型医療」を目指し、地域と連携した健康活動を推進しています。FLOCALは、この理念に基づき、第2回鴨国病院祭の開催において多大な支援を行いました。
FLOCALの役割
FLOCALは、鴨川国保病院とともに地域医療に対する関心を高める企画を立案し、実行委員として積極的に関与しました。第2回では、昨年よりも多くの職員が関与したことにより、イベントの規模が拡大しました。また、地域で育った医療従事者も祭りに参加し、住民との交流が深まりました。
更に、ふるさとカフェの設置も行われ、地域の研修医たちが集まり、健康相談を行うなど、医療者と地域住民との新たな関係構築が図られました。これにより、地域医療が「持続可能な関係」であることが強調されました。
今後の展望
今回の鴨国病院祭は、地域住民と医療関係者が互いに理解を深める貴重な機会となりました。FLOCALはこれからも、地域医療の発展に寄与するため、鴨川市や南房総地域と連携し続けます。
「私たちの健康は私たちの手の中に」といった考えを基に、誰もがアクセスしやすい医療環境の構築に努める姿勢を貫いていきます。