培養肉の新拠点
2025-10-06 08:16:28
イスラエルのアレフ・ファームズ、欧州に培養肉生産拠点を設立
アレフ・ファームズ、スイスに新たな生産拠点を設立
イスラエルの培養肉のリーダー企業アレフ・ファームズが、今秋スイス・ケンプタルに新たな培養肉生産拠点を設立することを発表しました。この新しい拠点は、スイスの小売業大手ミグロ、世界最大の香料メーカーであるジボダン、およびビューラーとのコラボレーションに基づいています。これにより、培養食品の生産と展開を加速するための重要なステップが踏み出されます。
The Cultured Hubとの基本合意書
新たに設立された施設は、『The Cultured Hub』と呼ばれ、培養食品の研究とスケールアップを目的としたものです。この合意書は、アレフ・ファームズとThe Cultured Hubの強力なパートナーシップを確立するものです。このパートナーシップは、地域に根差した培養牛肉の生産を支援し、欧州市場へと展開するための基盤を築く役割を果たします。
左から、The Cultured Hub AGの取締役会会長ファビオ・カンパニーレ氏、アレフ・ファームズの共同創業者兼CEOディディエ・トゥービア氏が合意書を締結しました。この協力により、地域社会における食肉供給の回復力が高まり、持続可能な食料システムの実現に向けての進展が期待されます。
技術とインフラを提供するパートナーシップ
The Cultured Hubは、スタートアップが効率的にプロセス開発を行い、スケールアップを支援するために必要な設備と専門知識を集約しています。その中で、技術パートナーとして名を馳せるビューラーは、バイオプロセス技術、オートメーション、衛生設備の最適な設計を提供することで、パイロット生産から商業生産へとスムーズに移行するためのサポートを行います。
ビューラーの最高技術責任者(CTO)であるイアン・ロバーツ氏は、この協力関係を称賛し、産業、技術、科学が連携することによって、持続可能な食料システムを実現するための道が開けると述べています。新しい食品システムへの移行には、スタートアップ企業と業界パートナーの共同作業が必要不可欠であることも強調しました。
大きな社会的インパクトを狙う
The Cultured Hubの取締役会会長であるファビオ・カンパニーレ氏は、各業界が協力することが未来の食にとって重要な基盤になると述べ、アレフ・ファームズの技術と専門性を活かして新たな商品の市場投入を支援する意義を強調しました。彼は、培養食品の商業化を進める上でのインフラの重要性についても言及し、その支援を通じて新しい食文化を構築する力があると確信しています。
未来の食品システムを支える事業
ビューラーは、1974年に設立された企業で、穀物や食品、先端素材の加工機械を手掛けています。スイスのケンプタルに所在する『The Cultured Hub』は、持続可能な食品および非食品プロダクトの商業化支援を目的としており、地域経済にも大きな影響を与えています。この新たな取り組みは、食材の供給方法を根本的に変える可能性を秘めており、今後の展開が多くの期待を集めています。
アレフ・ファームズとThe Cultured Hubの取り組みは、持続可能な未来を切り拓くための力強い一歩です。業界横断の協力によって、地球に優しい食品システムが構築されることを願います。
会社情報
- 会社名
-
ビューラー株式会社
- 住所
- 電話番号
-