新たな物流の時代を開く「SmooV」の登場
2025年、物流業界に新たな風を吹き込む無人搬送台車「SmooV(スムーヴ)」が武蔵精密工業株式会社を中心に、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社、ロジスティードソリューションズ株式会社との共同開発によって発表されました。この製品は、物流現場における効率化と安全性の向上を目的とした革新的な搬送ソリューションです。
SmooVの革新技術
SmooVの最も大きな特長は、従来の無人搬送台車が抱えていた「自己位置を見失い停止する」という問題を解決した点にあります。ソニーの先進技術を活用し、自己位置認識精度が大幅に向上したことで、物流作業をより安全かつ効率的に行うことが可能となりました。新たに搭載されたカメラシステムは、周囲の状況をリアルタイムで把握し、自己位置を精度よく認識します。
具体的な特長
- - 高精度な自己位置認識: 新技術により、搬送ルートの途中で位置を見失うリスクがほぼゼロとなります。
- - コンパクトな設計: 本体サイズはW550×D770×H200mmと、狭い通路でも活用できる省スペース設計。これにより、限られた作業スペースでも柔軟に運用できるようになっています。
- - 最適ルートの自動生成: フリートマネジメントシステムを活用したリルート機能により、最も効率的な搬送ルートを自動で生成。状況に応じた迅速な対応が可能です。
製品仕様
本体の仕様は以下の通りです:
- - 本体サイズ: W550×D770×H200mm(棚・支柱除く)
- - 搬送能力: 上段最大20kg, 下段最大25kg(合計45kg)
- - 稼働時間: 約8時間の連続稼働が可能。
発表の場は国際物流総合展
この新型S-CART「SmooV」は、2025年9月10日から12日まで東京ビッグサイトで行われる「国際物流総合展」にて出展されます。このイベントでは、実機を直接見ることができ、物流業界の関係者にその魅力を実感してもらうことができます。展示ブースは、ソニーセミコンダクタソリューションズがブース番号6-106、ロジスティードソリューションズがブース番号5-404です。
今後の展開について
武蔵精密工業は、e-Mobility、Energy Solution、Smart Industry、植物バイオなどの分野で、社会課題の解決を目指した事業展開を進めています。特に、Smart Industry事業においては、最先端のテクノロジーを駆使した物流の自動化に注力しており、「SmooV」シリーズの投入を通じて、世界の物流システムにおける自動化ビジネスのさらなる拡大を図っているとのことです。
企業背景
武蔵精密工業は、自動車用部品の開発・製造・販売を行っており、次世代パワートレインやステアリング、シャーシ部品においても積極的に展開しています。また、オープンイノベーションを活用し、さまざまな事業セクターにおける発展に注力しています。具体的な公式サイトは
こちらから確認できます。
未来の物流業界を担う「SmooV」。この新型搬送台車の登場が、業界の効率化と革新を引き起こすことが期待されています。