カインズ日高流通センターの本格稼働
株式会社カインズは、2025年1月13日に新たに「カインズ 日高流通センター」を本格的に稼働することを発表しました。本施設は、埼玉県日高市に位置しており、一大物流拠点としての役割を果たすことが期待されています。
立地とアクセスの良さ
日高流通センターは、首都圏中央連絡自動車道「狭山日高IC」からわずか3.4kmの距離にあるため、首都圏内の各店舗へのアクセスが非常に良好です。敷地面積と保管能力においても、関東エリア内で最大級を誇る流通センターとなっており、効率的な物流を実現しています。
トラックバースの利便性
この流通センターの特徴の一つが、127台のトラックが同時に接車できるトラックバースです。バース予約システムの導入により、荷物の積み下ろしにかかる時間が短縮され、トラックドライバーの効率的な作業が可能になります。これにより、物流業界全体の生産性向上に寄与することが期待されています。
環境への配慮
日高流通センターは、環境保護にも積極的に取り組んでいます。屋根には2.6Mの太陽光パネルを設置しており、施設内の使用電力の70%を再生可能エネルギーで賄う予定です。この取り組みを通じて、カインズは環境負荷の低減に貢献しています。
また、岐阜プラスチック工業との共同で開発した「茶殻リサイクルパレット」にも注目です。このパレットは、お茶を抽出した後に残る茶殻を材料として利用しており、資源の有効活用を促進しています。試作を経て実現したこのパレットは、全体の約1割を占める予定で、年間で4600㎏の二酸化炭素排出を削減することが見込まれています。
自然素材の活用
さらに、流通センターの敷地内にあった森林から伐採した樹木の一部は、受付や休憩室の内装などに再利用されています。このような取り組みは、建設に伴う環境負荷を軽減するだけでなく、地域との共生を目指すカインズの姿勢を表しています。
施設概要
カインズ 日高流通センターの概要は以下の通りです:
- - 名称:カインズ 日高流通センター
- - 所在地:埼玉県日高市大字上鹿山字茗荷沢780-1
- - 交通:首都圏中央連絡自動車道「狭山日高IC」から約4㎞
- - 敷地面積:約55,026.15㎡
- - 延床面積:約66,166.08㎡
- - 保管能力:約18,000PL
- - トラックバース:127台
- - 駐車場:285台
- - 竣工:2024年4月3日
- - 稼動開始:2025年1月13日
このように、カインズの日高流通センターは、流通業界において重要な役割を果たすだけでなく、環境への配慮を忘れない先進的な施設となるでしょう。今後の運用が注目されます。