持続可能な社会とエネルギー自立を目指して
2025年10月30日から11月9日まで、東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2025」にて、株式会社トノックス、nicomobi株式会社、株式会社REDERの3社が共同出展します。本展示会のテーマは、次世代モビリティと再生可能エネルギーによる「誰もが困らない社会」の構築です。
日本の構造的課題に向き合う
日本は、人口減少、高齢化、インフラの老朽化、労働力不足といった多くの構造的課題を抱えています。これらの問題に対処するため、トノックス、nicomobi、REDERは、それぞれの強みを生かし、持続可能な地域インフラの構築を目指しています。技術開発と社会実装を推進する中で、新たなモビリティ社会を提案する計画です。
トノックス: 車体製造の専門家
トノックスは1950年に設立された車体製造と特装車架装のメーカーです。神奈川県を拠点に、軽自動車から大型トラックまで、幅広い車両を内製化しています。さらに、試作から量産まで対応できる電着塗装設備を培い、技術力を高める「人財力」を重視したものづくりを行っています。彼らは「モビリティを通じて社会課題に貢献する」という理念を掲げ、今回の取り組みを通じてその実現を目指しています。
nicomobi: 新たなEVの提案
nicomobiは2024年に設立され、超小型EVやその技術開発に注力しています。2022年に実施した実証実験と、今後の公道での運用を目指した取り組みを通じて、社会的な価値を見出す製品を提供し続けています。彼らは便利で安全、持続可能なモビリティ社会の実現を目指し、特にラストワンマイル配送において新たな可能性を提示しています。
REDER: 再生可能エネルギーの自立社会を目指す
株式会社REDERは再生可能エネルギーの普及に力を入れています。2050年までの完全脱炭素化を目指し、地域のエネルギー自立を実現するための伴走型PPA支援を提供しています。急速に変化する時代において、持続可能なエネルギー供給の新たな形を追求し続けています。
新しいまちづくりの提案
3社のコラボレーションによって実現する持続可能なまちづくりは、人口減少や労働力不足といった課題に対する解決策を提供します。再生可能エネルギーを活用した新たなインフラを整備することで、技術進化と社会の実情を反映したモビリティ社会の新たな形を形成します。
この展示において、特に注目されるのが「クロスケ」と「そらまる」という2つの電気自動車です。これらの車両は、持続可能なエネルギー源を活用し、これまでの輸送手段とは一線を画す運用方式を提供します。
クロスケ
「クロスケ」は超小型電気自動車で、特に小規模な配送に適した構造を持ちます。この車両は、環境に優しいバッテリーシステムと小型の太陽光発電を組み合わせることで、地域内でのエネルギー自立に貢献することが期待されています。
そらまる
一方「そらまる」は、従来の軽トラックを電気自動車へと再利用する取り組みです。このプロジェクトは、廃棄物の削減と持続可能な移動手段の提供の両方を実現します。バッテリー交換のシステムが共有化されるため、利便性が高い点も魅力です。
PV(太陽光パネル)と地域エネルギー
さらに、展示では太陽光パネルを使用した地域のエネルギー自立モデルも紹介されます。このシステムは、離島や中山間地域でのエネルギー効率の向上を図り、地域全体での電力シェアリングを実現するものです。
おわりに
トノックス、nicomobi、REDERが共創するこれらの取り組みは、再生可能エネルギーと未来のモビリティ社会のビジョンを融合させ、新しい可能性を切り開くものです。社会の困難を乗り越え、持続可能なエネルギー社会を目指す彼らの姿勢は、まさに今求められているものと言えるでしょう。