風力発電の施工における新たな挑戦
株式会社アクティオは、東京都中央区に本社を置く総合建設機械レンタル会社で、特にエネルギーを生かした製品やサービスを提供する企業です。このたび、風力発電機の建設に必要不可欠な「三相7線油入りトランス」のレンタル体制を強化し、本格的な展開を開始しました。この新しいトランスは、発電機を起動するための690Vに電圧を昇圧できるため、施工現場でのブレード取り付け作業を効率的かつ安全に進められるようになります。
風力発電の現状と課題
再生可能エネルギーとして風力発電は国際的に注目されており、日本でもその導入が進んでいます。2024年末までには国内で2,720基の風力発電機が稼働し、合計で5,840.4MWの電力を供給する見込みです。しかし、近年の情勢変化に伴い、風力発電のプロジェクトへの取り組みや再評価が求められています。一方で、エネルギー自給率向上や脱炭素化に対する取り組みは今後も続くと思われます。
建設工程での課題
風力発電機の建設では、ブレードの装着が非常に重要な工程となります。特に1本目のブレードを取り付けた後、残りの2本や3本をスムーズに取り付けるためには、発電機のハブを回転させ、この位置を正確に合わせる必要があります。この工程では、発電機本体を一時的に起動させる必要があり、その際は690Vといった高電圧が必要です。しかし、日本の建設現場では主流となっている400V系の仮設電源ではこの高電圧に対応できないという問題がありました。
新しいトランスの強み
この問題を解決するためにアクティオは「三相7線油入りトランス」をレンタル開始しました。このトランスを使用することで、400V電源を簡単に690Vに昇圧することができるため、ブレード取り付け作業をよりスムーズかつ安全に実施することが可能です。具体的な特長としては、以下の3点が挙げられます。
1.
400Vから690Vへの昇圧が可能
トランスは、一般的に400Vの入力を690Vに昇圧できるため、風力発電機の安全な起動をサポートします。
2.
油入りタイプ
このトランスは油入り構造を持っており、絶縁と冷却を同時に行うことができるため、発電機に対して高い信頼性を提供します。
3.
多様な出力形式
三相690Vのほか、400V、単相231Vの出力が可能で、多様なニーズに応じた使い方ができます。
今後の展望
アクティオは、今後も「レンサルティング」のノウハウを駆使し、施工現場の生産性向上に寄与するような商品やサービスの提供に力を入れていく方針です。建設業界におけるエネルギー管理や効率化へのニーズが高まる中、この取り組みがどのような影響をもたらすのか、今後の展開にも期待が寄せられます。
お問い合わせ
本商品に関するお問い合わせは、株式会社アクティオ パワーシステム事業部までお願い致します。
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