新治療法の承認拡大
2020-01-23 16:17:39
インサイテック、パーキンソン病向け治療法の承認拡大を発表
インサイテックが、薬剤難治性パーキンソン病に対するMRガイド下集束超音波治療の適応拡大について、2020年1月15日付で厚生労働省の承認を受けたことを発表しました。本治療法は、特に薬物療法での効果が不十分な患者に対して、新しい選択肢を提供します。今後、患者はより多様な治療方法を選択できるようになります。
具体的には、エクサブレート・ニューロ(Exablate Neuro、製品名: MRガイド下集束超音波治療器 ExAblate 4000)は、視床を対象とした本態性振戦と、淡蒼球を対象としたパーキンソン病の運動症状の緩和についての承認を受けました。この治療法は、集束した超音波を使用し、特定の脳組織に対して局所的に加熱を行うことで、メスを使わずに治療を実施します。この低侵襲のアプローチは、従来の外科的手法と比較して、手術による感染のリスクが低く、患者への負担を軽減します。これまで、国内10施設に導入されており、本態性振戦への適応が2016年に承認され、その後、2019年には公的医療保険が適用されるようになりました。
パーキンソン病は、神経細胞の減少により進行する疾患で、日本国内では約12万人の患者がいるとされています。主な症状には振戦、筋固縮、無動が含まれ、通常は薬物療法が中心ですが、治療効果が不十分な場合は外科的手術が検討されます。エクサブレート・ニューロもその一部として位置づけられます。
INSIGHTEC Japanの代表取締役ヤイール・バウアー氏は、今回の承認が集束超音波治療のさらなる普及に寄与することを期待していると述べています。また、インサイテックのCEOモーリス・フェレール氏は、この新たな治療法が日本の患者にとって大きな一歩であり、世界中での治療の標準化に向けた後押しになると語っています。
エクサブレート・ニューロは、医療の現場で革新をもたらす存在として、患者の生活の質を向上させるための重要な選択肢を提供します。今後、より多くの病院でこの治療法が採用され、さらなる患者の救済につながることが期待されています。インサイテックの取り組みは、低侵襲医療技術の発展とともに、今後も注目されることでしょう。
会社情報
- 会社名
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InSightec Japan株式会社
- 住所
- 東京都八王子市明神町3-20-6八王子ファーストスクエア 7F
- 電話番号
-
042-649-9761