日EUデジタルパートナーシップ閣僚級会合の成果と未来への展望

2025年5月12日、デジタル庁にて開催された第3回日EUデジタルパートナーシップ閣僚級会合は、平デジタル大臣、阿達総務副大臣、竹内経済産業大臣政務官、そして欧州委員会のヘンナ・ヴィルックネン上級副委員長が共同議長となり、重要な成果を発表しました。この会合は、デジタル社会形成やDX（デジタル・トランスフォーメーション）の推進を目的としたものであり、今後の技術分野での協力に向けた意義ある一歩となりました。

共同声明の重要なポイント

共同会議では、いくつかの重要なテーマが特定され、共通の目標として確認されました。以下にその主要なポイントを詳しく解説します。

1. 競争力強化のための協力

日EUは、研究およびイノベーションの分野で協力を強化することで、半導体産業や新興技術における競争力を高める方針を確認しました。特に、半導体製造プロセスにおける化学物質の安全で持続可能な代替品の発見に向けた共同研究や、ヘテロジニアス・インテグレーション技術の発展に関心を寄せています。

2. AIとデジタルガバナンス

AIに関しては、安全で信頼性のある技術を推進することに対する共通の意識が確認されました。また、デジタル・アイデンティティやトラストサービスに関する協力覚書の実施を引き続き進め、具体的なユースケースの創出を促進します。これにより、デジタル・ガバナンスの形成を強化し、国際的な協力関係を深めることが期待されます。