日野市、京王電鉄バス、日野交通が連携し、デマンド交通の実証実験を実施!
日野市は、京王電鉄バス株式会社、日野交通株式会社と共に、令和7年1月から日野市北東地域でデマンド交通の実証実験を開始することを発表しました。この取り組みは、運転手不足による路線バス減便問題の解消を目指し、地域住民の利便性向上と新たな公共交通モデルの構築を目指しています。
背景には、令和5年4月に京王電鉄バス株式会社が運行する路線バス立66運行系統の大幅減便がありました。この減便は運転手不足が原因で、日野市北東地域では交通手段が限られてしまい、住民の生活に大きな影響を与えていました。
そこで、日野市は地域住民と協力し、新たな地域公共交通の補完策としてデマンド交通の導入を検討。今回の実証実験では、住民のニーズに合わせた柔軟な運行を行い、利用しやすい予約システムの構築を目指します。
実証実験の詳細
・ 実施期間: 令和6年8月1日~令和9年3月31日
・ 実施地域: 日野市北東地域
・ 目的:
- 交通不便地域の解消
- 利用しやすいデマンド交通予約システムの構築
- 新たな地域公共交通モデルの構築
協定締結式について
協定締結式は、令和6年8月1日(木曜日)11時00分から日野市役所4階庁議室にて開催されます。式典には、日野市長の大坪冬彦氏、京王電鉄バス株式会社代表取締役社長の宮坂周治氏、日野交通株式会社代表取締役副社長の一ノ瀬一雄氏が参加予定です。
今後の展開
今回の実証実験を通じて、デマンド交通の有効性や課題を検証し、地域住民のニーズに合致したサービスを構築していく予定です。将来的には、日野市全体の公共交通網の充実を目指し、デマンド交通の導入を検討していくことも視野に入れています。
デマンド交通とは?
デマンド交通とは、利用者の需要に合わせて運行する交通システムです。従来の路線バスのように固定されたルートや時刻表がないため、利用者は自分の希望する場所へ、希望する時間に出発することができます。特に、人口密度が低く、路線バスの運行が難しい地域において、有効な交通手段として注目されています。
デマンド交通のメリット
- - 利用者のニーズに合わせた運行が可能
- - 交通不便地域の解消
- - 環境負荷の低減
デマンド交通の課題
- - 運行コストが高い
- - 予約システムの構築が難しい
- - 利用者の理解と協力を得ることが難しい
今回の実証実験は、これらの課題を克服し、デマンド交通の普及に向けた重要な一歩となることが期待されます。