イタリアワインの未来を語る『ヴィーニ・ディタリア2026年度版』の発表
2023年10月12日、ローマのコンベンションセンターで、ガンベロロッソ社が第39版となる『ヴィーニ・ディタリア(イタリアワインガイド)2026年度版』を発表しました。このガイドは、イタリアワインの多様性と活気を強調し、特に最高評価である「トレ・ビッキエーリ(3グラス)」の称号を得ることがどれほど困難であるかを示しています。
厳選されたワインの数々
ガンベロロッソの専門テイスターたちはイタリア全土を巡り、なんと約4万本のサンプルからおよそ2,300本をファイナリストとして選定。その中から、特に優れた508本が「トレ・ビッキエーリ」として認定され،各ワイナリーでこの栄誉を得られるのは1本のみという厳しい基準が設けられています。このように、イタリアワインが持つ固有の魅力と質の高さが改めて際立てられることとなりました。
新たに設立された特別賞部門
また、同日には特別賞13部門の受賞者も発表され、今年は新設の「ヤング・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」部門が注目されました。これは、イタリアワインの未来が若年層の手によってしっかりと受け継がれていることを示す重要な指標です。
東京での業界向け試飲会
「ヴィーニ・ディタリア2026」でトレ・ビッキエーリを受賞したワインが一堂に集う試飲会が、2025年10月28日(火)に東京で開催されます。このイベントでは、オープニングセレモニーにおいて「トップ・イタリアンレストラン・アワード」の授賞式も行われる予定です。
試飲会は11:30から18:00まで開催され、出展社のブースを自由に回りながら試飲が楽しめるスタイルです。また、12:30から14:00の時間帯には、上級者向けのセミナーも実施される予定で、事前登録が必要とのことです。なお、一般参加はできないので業界関係者向けのイベントである点には注意が必要です。
ガンベロロッソの歩み
ガンベロロッソは、1986年にスタートし、創立39周年を迎えたイタリアの料理とワインを代表するブランドです。年々影響力を増し、ワインガイド『ヴィーニ・ディタリア』の出版をはじめ、専門テレビチャンネルや教育機関も運営しています。1990年以降、世界中でワイン試飲会を実施し、各国で「メイド・イン・イタリー」への関心が高まる中、今も進化を続けています。
2026年度版の魅力
『ヴィーニ・ディタリア2026』には、2,605軒のワイナリーと24,315本のワインが掲載されており、読者にとってはイタリアワインの最新情報が手に入るチャンスです。ガイドはオンラインおよび書店で購入可能です。
イタリアワインの魅力を再確認し、さらにその未来を感じさせる『ヴィーニ・ディタリア2026』のリリースに、多くのワイン愛好家が注目しています。皆さんもぜひ、この機会に自身のお気に入りの一本を見つけてみてはいかがでしょうか?