宮島の小規模事業者支援で未来を切り開くYZの挑戦

宮島の小規模事業者支援プロジェクト

広島県廿日市市の宮島町商工会は、地域経済の活性化を図るため、株式会社YZと連携し、小規模事業者向けの支援を本格的に開始します。今回の取り組みでは、ITとDXを活用し、地域の事業者が抱える課題を解決していくことを目指しています。

DX支援の始まり

株式会社YZは東京都中央区に拠点を置くスタートアップ企業で、全国で1,000社以上の経営支援プロジェクトを手掛けてきた実績があります。彼らは、宮島地域の小規模事業者がより利益を上げられるような仕組み作りに挑戦しています。特に、御社の利益を向上させるための「伴走型小規模事業者支援推進事業」を受託し、地域での実行に移しました。

初年度の取り組み

今年度は、従来のリアルイベントに加えて、オンラインのハイブリッド型の取り組みを試験的に行い、徐々にDXを推進します。第1弾として、8月27日に「御社の利益が出ないたった一つの理由」をテーマにした経営分析セミナーを開催予定です。このセミナーでは、比較的低コストで実施できるオンライン商談会も行い、小規模事業者同士の販路開拓を支援します。

宮島の現況と支援の必要性

世界遺産に登録された厳島神社のある宮島ですが、近年は観光業が回復傾向にあるものの、原材料費や人件費の高騰などの外的要因に悩まされています。多くの小規模事業者は、売上が復調しても利益を確保するのに難しさを感じています。

町商工会は、このような課題を解決するため、利益を生み出す仕組みを構築することを考えており、YZのパートナーシップに大きな期待を寄せています。

段階的なDX推進

YZの支援活動は、初年度はトライアルを中心に、次年度以降は本格的な展開へと進めていきます。具体的には、

- 今年度（基盤作りフェーズ）

- テーマ別セミナーの開催
- 個別相談会による問題整理
- リアル展示会での市場反応の把握
- オンライン商談展示会による販路開拓の実施

- 来年度以降（本格展開フェーズ）

- オンラインでの商談機会の強化
- ITツールを使った営業基盤の確立
- 継続的な販路拡大支援

特に注目は、AI商談マッチングツール「mycsess（ミクセス）」の導入です。これにより、小規模事業者は必要な商談相手を自動的に見つけ出すことができます。10分のヒアリングで可視化される課題に基づき、AIが適切な商談相手をレコメンドします。これにより、営業の効率が飛躍的に向上すると期待されています。