ポルトガルパビリオンにて「SECOND LIFE」が開催
2025年9月26日から29日まで、大阪・関西万博のポルトガルパビリオンで特別展「SECOND LIFE」が開催されます。この展覧会は、ポルトガル木材・家具産業協会(AIMMP)が推進するプロジェクト「Associative Design – The Best of Portugal」の一環で、デザインや創造性、持続可能性の価値を国際的に発信することを目的としています。
展覧会のテーマである「SECOND LIFE」は、素材の再生を軸に現代デザインが果たすべき社会的および環境的な役割について探究します。ポルトガル政府のテーマである「海:青の対話」に基づき、廃材や未利用資源を利用した作品が紹介されます。この展覧会では、解体された木材、再利用されたコルク、回収されたガラスやプラスチック、漁網、さらには繊維産業の余剰ウールなど、多様な素材が新たな命を吹き込まれ、再構築された作品が並びます。
それぞれの作品は「不完全さ」や「再出発」、「可能性」といったテーマを高めており、デザインが「時間」や「素材」、「自然」、「産業」、「消費」、「責任」といった要素を融合させる役割を果たすことを示しています。展示空間は約70㎡で、「森と海」を抽象的に表現したデザインのもと、ポルトガル国内でデザイン・製作された家具とインテリア作品が中心に配置されます。さらに、来場者がより深く作品の背景を理解できるように、QRコード、ビデオウォール、インタラクティブ・トーテムなどのデジタル技術が導入され、五感で体験できる環境が整えられています。
展覧会に向けて、ポルトガル木材・家具産業協会のシニア・プロジェクト・マネージャーであるサレテ・ペイシーニョ氏は、「この展覧会はポルトガル・デザインの国際的な価値を高める絶好の機会であり、持続可能で創造的な未来を目指すメッセージを発信できることを希望しています」とコメントしています。
展示される作品とデザイナー
展覧会では、ポルトガルを代表する様々なデザイナーやクラフトマンたちの作品が展示される予定です。例えば、カルロス・メロ(Carlos Mello)は、アートと機能性の交差点を探る中で、彫刻的アプローチを用いた現代家具デザインを発表しています。一方、ルイス・レアン(Luís Leão)は、シャンパン サイドテーブルなど機能的な家具を現代的視点で創造し、形状と用途に焦点を当てています。
また、Wood Tailors Designによるデザインのコートハンガーや、アナ・メストレ(Ana Mestre)とラシム・サヴァシュカン(Rasim Savaskan)の共作によるフォレストチェアーといった、多様な作品がラインナップされています。これらの作品は、ポルトガルの伝統と革新性が融合した要素を体現し、デザインの新たな可能性を示しています。
展示会の概要
- - 展覧会名: 「SECOND LIFE」— 記憶のあるデザイン、意味ある未来
- - 会期: 2025年9月26日(金)~29日(月)
- - 公開時間: 午前9時~午後9時(26日午後2時30分~5時30分、27日午後5時30分~8時はプライベートイベントのため一般公開なし)
- - 場所: 2025 大阪・関西万博 ポルトガルパビリオン内イベントスペース
- - 主催: ポルトガル木材・家具産業協会(AIMMP)
本展は、ポルトガルの創造産業とサステナブル・デザインの価値を広く国際的に発信し、「ポルトガルブランド」の認知拡大を図るとともに、国内外のパートナーや投資家とのネットワーク構築に寄与することを目指しています。是非、この機会にポルトガルのデザインの魅力に触れてみてください。