株式会社スペース・バイオ・ラボの資金調達
株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ(以下、SBL)は、最近第三者割当増資を行い、新たな資金を調達しました。この資金は、同社が開発を進めている「重力制御装置 Gravite(グラビテ)」や「歩行支援ロボット RE-Gait(リゲイト)」などの再生医療システムの強化に活用される予定です。
資金調達の目的と背景
SBLは、模擬的に微小重力環境を再現する装置「グラビテ」の開発を通じて、中枢神経系疾患の治療に貢献することを目指しています。また、歩行支援ロボット RE-Gaitにより、脳卒中後の片麻痺患者のリハビリテーションを助けることを目的としています。これらのプロジェクトは、医工連携や産学連携によって進められており、今後は社内体制の強化や既存技術の向上に加え、新たな市場への展開を図っていく方針です。
今回の資金調達にあたっては、多くの企業様との協業を通じて、より迅速に市場を創造していくことが期待されています。
歩行支援ロボット RE-Gait
同社が開発した歩行支援ロボット RE-Gaitは、広島大学や早稲田大学と連携しており、正常な歩行動作のプログラム化が実現されています。特に、足首の関節動作をアシストすることで、これまで困難とされていた足首のリハビリが可能になります。現在、医療機関や介護保険施設において、実際に歩行リハビリテーションに活用されており、脳卒中後の患者が正常な歩行を再学習するための重要なツールとなっています。
詳細な情報は、
RE-Gaitの公式サイトでご確認いただけます。
重力制御装置 Gravite
一方で、重力制御装置「Gravite」は、独自の技術で宇宙における微小重力条件を模倣するだけでなく、通常の重力環境までも再現できる世界において唯一の装置です。NASA・ケネディ宇宙センターでも利用されるほど広く認知されており、幹細胞の培養技術や宇宙生物学、創薬に至るまで、さまざまな研究開発の分野で役立っています。
特に宇宙環境での筋肉や骨の変化に焦点を当てた研究は、再生医療の進展に大きく寄与しています。ほかにも、植物栽培や創薬分野においても新しい研究の可能性を広げています。
会社概要
株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズは、2005年に創業し、2011年に法人化されました。広島県広島市に所在し、代表は河原 裕美氏です。公式ウェブサイトは
こちらで、一層の情報を提供しています。今後の事業展開や研究開発活動から目が離せません。