アクサ生命と日本承継寄付協会が連携、初の『承継寄付診断士』養成へ
はじめに
日本の社会構造は急速に変化し、高齢化や単身世帯の増加が進んでいます。このような背景の中、一般社団法人日本承継寄付協会とアクサ生命保険株式会社が手を組み、法人向けの『承継寄付診断士』養成を開始することが発表されました。この取り組みは、人生100年時代を迎えた現代社会において、遺贈寄付の重要性を高めるための新たなモデルケースとして期待されています。
合作の背景
少子高齢化の進行や単身世帯の増加がもたらす影響により、多くの人々が人生の終盤における資産の行き先について真剣に考える時代となりました。特に、遺贈寄付という手段が注目されています。この寄付スタイルは、空き家問題や地域社会の活性化など、さまざまな社会的課題の解決にも寄与できるため、より多くの人々が関心を寄せています。
日本承継寄付協会の思惑
日本承継寄付協会は、この新しい取り組みを通じて企業における社会貢献のモデルを確立することを目指しています。加えて、遺贈寄付に関する教育や啓発を進めることで、社会全体の理解を深めることにもつながると期待されています。
アクサ生命の講座導入へ
アクサ生命がこの『承継寄付診断士講座』を導入する背景には、寄付や社会貢献への興味が高まっている事実があります。しかし、寄付を行う際に「何を基準に決めていいのかわからない」「手続きが難しそう」といった不安を感じる方も多いのが現状です。こうしたニーズに応える形で、アクサ生命は専属営業社員を対象にした研修を実施し、寄付に関する知識や倫理観を教授することになりました。
従業員の提案能力向上
この取り組みにより、アクサ生命の営業社員は遺贈寄付や相続にまつわる法務・税務知識に加え、寄付が持つ社会的な意義についても学ぶことができ、より高い提案力を身につけます。これにより、顧客が安心して寄付を行える環境が整うことを目指しています。
日本承継寄付協会の活動
日本承継寄付協会(Will for Japan)は、遺言を通じて人々の意志を未来に繋げる活動を行っています。年間10%と少ない人々が遺言を書いている中で、協会はその認識を改め、遺贈寄付の普及を進めるための様々な施策を実施。専門誌『えんギフト』の発行や、専門家の育成、遺言書作成の助成金提供など、多岐にわたる取り組みを行っています。
まとめ
日本承継寄付協会とアクサ生命の共同プロジェクトは、遺贈寄付の重要性を世間に広めるだけでなく、安心して寄付ができる社会を構築することに貢献することでしょう。今後も両者が協力し、研修や啓発活動を通じて、より多くの人々に遺贈寄付の魅力を伝えていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人日本承継寄付協会
- 住所
- 東京都文京区小石川二丁目3番4号第一川田ビル7階
- 電話番号
-
03-3868-7011