CCCと中部電力ミライズ、合弁会社「CeneC」を設立
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)と中部電力ミライズ株式会社が新たに設立した合弁会社「CeneC(シーエンシー)」が、地域活性化と持続可能なコミュニティの構築に向けて本格的に動き出しました。
背景と目的
両社は2023年2月に地域活性化に向けた包括的な連携協定を締結し、「でんきで絆をはぐくむ」という理念のもと、再生可能エネルギーに基づく地域づくりに関連した取り組みを進めてきました。特に、「Karuizawa Commongrounds(軽井沢コモングラウンズ)」というプロジェクトでは、太陽光発電を利用したEVシェアリングコミュニティの実現を目指しています。
この新しい合弁会社CeneCは、民間主導の地域開発をさらに推進するためのハブとなることを目的としています。これにより、地域の活性化や脱炭素化、資源循環に向けた具体的なアクションを展開し、その成果を広げていくことが期待されています。
CeneCの役割と展望
CeneCは、両社のリテールビジネスとエネルギー事業における知見を活かしながら、軽井沢でのモデルを他地域へと広げていく計画を立てています。また、官民連携の施策を推進し、地域資源を有効に活用することで、地域の賑わい創出と脱炭素化を同時に実現します。
具体的には、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標に向け、民間企業や行政が協力して取り組む「浅間ゼロカーボンコンソーシアム」への参加などがあります。これにより、地域ごとの課題を解決し、持続可能な地域コミュニティを維持・創設することを目指します。
会社概要と設立に込めた思い
CeneCは、長野県北佐久郡軽井沢町を拠点に設立され、エリアマネジメント事業を中心にリテールビジネスやエネルギー事業など多岐にわたる業務を展開します。設立の背景には、地域文化やコミュニティを活性化させる新たな価値提案があり、両社の強みを融合させて成長することが望まれています。
CeneCのロゴには、両社の頭文字「C」が用いられており、それをつなぐことで生まれる絆を象徴しています。さらに、エネルギー(黄)、人(赤)、文化(茶)、環境(青)を表す4色は、地域循環社会を実現するための様々な要素が調和している姿を表現しています。
結論
今後、CeneCの活動を通じて、地域課題に対する解決策を見いだしながら、人と人、人と社会をつなぐ新しい未来をつくる挑戦が行われます。エネルギーあふれる明るく幸せな地域づくりに向けて、両社の取り組みを期待したいです。