NEC、Formicへ出資
2024-06-26 12:22:32

NEC、ロボティクス・アズ・ア・サービス提供の米国Formic Technologiesへ出資 - 労働力不足解消に向けた新たな取り組み

NECが設立したCVCファンド「NEC Orchestrating Future Fund(NOFF)」が、米国シカゴを拠点とするロボティクス・アズ・ア・サービス(RaaS)を提供するスタートアップ企業Formic Technologiesに出資した。

近年、製造業や運輸・輸送業における労働力不足は深刻化しており、大企業のみならず中小企業においても、製造拠点や物流拠点へのロボティクス導入が急務となっている。しかし、導入コストや専門人材の不足、教育の手間など、課題も多く存在する。

Formicは、これらの課題解決を目指し、サービス型の課金体系とデジタルツイン技術を駆使することで、多くの顧客がロボット導入・活用を容易に行える環境を提供している。同社は、デジタルビジネスに関連するソリューションを成長ドライバーとするNECの戦略とも合致しており、今回の出資を通じて、両社は日本市場をはじめ世界におけるロボティクス導入促進を目指す。

Formicのサービスの特徴としては、以下2点が挙げられる。

1. ロボティクス・アズ・ア・サービス: ロボティクス導入に関するコンサルテーション、導入、設置、保守・メンテナンスサポートをワンストップで提供するサービス。月額定額のサブスクリプションモデルを採用することで、初期コストの負担を軽減し、幅広い企業層へのロボット導入を促進する。

2. Formicロボティクスソフトウェア: デジタルツイン技術を活用することで、ロボティクス導入シミュレーション・設計、動作ティーチング、ロボットモニタリングの自動化を実現。従来半年から1年程度かかっていた導入期間を数週間へと大幅に短縮できる。ダッシュボードによる動作変更や稼働状況モニタリングも可能となり、タイムリーな保守・メンテナンスを通じて、ロボットのリソース稼働率向上に貢献する。

NECとFormicは、今回の出資を通じて連携を強化し、製造業における労働力不足解消に向けた取り組みを加速させる。両社の技術力とノウハウを融合することで、より多くの企業がロボット導入のメリットを享受できる環境を構築し、社会全体の生産性向上に貢献していくことが期待される。
NECのFormic Technologiesへの出資は、労働力不足に悩む製造業や物流業界にとって朗報と言えるだろう。FormicのRaaSサービスは、従来のロボット導入における課題を克服し、中小企業を含む幅広い企業層への導入を促進する可能性を秘めている。

特に、デジタルツイン技術を活用したソフトウェアは、ロボット導入のシミュレーションや設計、ティーチングなどを効率化し、導入期間の短縮に大きく貢献する。また、ダッシュボードによる稼働状況モニタリングは、保守・メンテナンスの効率化にも繋がり、ロボットの稼働率向上に寄与する。

NECは、これまで培ってきた技術力とノウハウを活かし、Formicのサービスを日本市場に展開することで、日本の製造業の競争力強化に貢献していくことが期待される。さらに、両社の連携を通じて、労働力不足の解消だけでなく、労働環境の改善や従業員のスキルアップなど、多岐にわたる社会課題解決にも繋がる可能性がある。

今回の出資は、日本の製造業の未来を大きく変える可能性を秘めている。今後の両社の取り組みから目が離せない。

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