生理活性物質の研究
2024-08-26 18:41:10

島津製作所と順天堂大学が提携!生理活性物質の研究進展に期待が寄せられる

2024年8月26日、健康と科学技術の新たな展開が期待される技術連携協定が発表されました。第一工業製薬、島津製作所、順天堂大学の3者が協力し、生理活性物質に関する研究を深化させる取り組みです。この技術連携は、各組織がそれぞれ持つ専門技術や知見を融合し、食品に含まれる有益な成分の機能を解明することを目的としています。

まず注目されるのは、第一工業製薬が関連するバイオコクーン研究所が開発した「カイコ冬虫夏草」です。カイコ冬虫夏草は、食用としての可能性があり、その中から新規有用成分「ナトリード」が発見されました。この成分は、認知機能の維持や、睡眠の質の向上に寄与することが示唆されています。実際に、第一工業製薬は臨床試験でその効果を確認しており、特に男性ホルモンであるテストステロンを増加させる作用にも注目されています。

この提携において、島津製作所は精密な分析技術を駆使して、食品の機能性メカニズムの解明に取り組みます。この過程で、ナトリード以外の機能成分を特定するための手法を確立し、より広範な研究を実施していく予定です。また、「Nexera UC」という超臨界流体クロマトグラフシステムも活用し、ナトリードの抽出方法を改善するなど、科学的なアプローチで新たな知見を得ることが期待されています。

一方、順天堂大学の堀江重郎教授は、医療分野での実績が豊富であり、特に抗加齢医学に関する研究を進めています。教授は、男性の健康問題に対しても高い専門性を持ち、テストステロンとカイコ冬虫夏草の関連性を深く探求しています。この協力関係により、堀江教授はカイコ冬虫夏草のメカニズムに関する臨床試験で貴重な助言を提供し、研究を進める上で重要な役割を果たすことが期待されます。

本提携により、3者はそれぞれの専門知識を持ち寄り、健康寿命の延伸とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に寄与することを目指しています。新たな研究成果は、一般市民の健康維持や生活の質を高める可能性を秘めており、今後の進展が大いに期待されています。例えば、ナトリードの効果を実証する研究が続くことで、その健康効果に基づく新たな商品開発が進む可能性もあります。

さらに、この技術連携は、社名が示すように、第一工業製薬が目指す新たな医療への貢献を強化する絶好の機会となります。企業が持つ技術を最大限に活かし、共同研究を進めることで、より良い未来に向けた一歩を踏み出すことが期待されています。日本国内のみならず、国際的な研究環境でも競争力を高めるための基盤が整いつつあると言えるでしょう。

それだけでなく、SDGs(持続可能な開発目標)を念頭に置いたアプローチも進んでおり、医療費削減や地域振興による社会貢献を意識した取り組みも見逃せません。これらの活動を通じて、各組織の更なる発展が図られることを願っています。

参照:


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会社情報

会社名
.css-zir7v7{font-size:15px;font-weight:600;line-height:1.5;color:rgba(0, 0, 0, 0.7);}第一工業製薬株式会社
住所
京都府京都市南区吉祥院大河原町5        
電話番号
075-323-5911

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