音を視覚化する革新技術、ONTELOPE Glassが展示開始
デジタルハリウッド大学大学院の修了生である澤田真吾氏が開発した「ONTELOPE Glass」は、音を目で見ることができる革新的なメガネ型デバイスです。この製品は、音が聴こえにくい方にも新たな感覚体験を提供することを目的としています。2025年11月1日から東京都内のさまざまな場所で展示が始まります。
展示概要
「ONTELOPE Glass」は、以下の場所で展示されます。
展示期間: 11月1日(土)- 11月14日(金)
会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター
展示期間: 11月15日(土)- 11月26日(水)
展示期間: 12月1日(月)- 12月14日(日)
開発の背景
澤田真吾氏が代表を務める株式会社オンテロープは、音を「見る」という新たな感覚を提供することを誓い、4年にわたる研究開発を経て、ONTELOPE Glassを完成させました。このメガネは、音の周波数、音圧、変化を迅速に解析し、それらを光の色や輝きに変換する独自のアルゴリズムを使用しています。これにより、音による情報を視覚的に体験できるようになりました。
製品の開発には、朝日ラバーや神田工業など、音響技術や光学技術を専門とする多くの企業が参加しており、各分野の技術が融合して新たな感覚体験を提供することが実現しました。特に澤田氏の個人的な願いである「音の付け方ひとつで、映像の意味が豊かに変わる」という思いが、開発の原点となっています。
聴覚障害者との共同開発
ONTELOPE Glassの開発過程では、聴覚障害の方々との対話を重視しました。試作を繰り返しながら、彼らと共にプロダクトの仕様を決定していきました。これにより、音を「感じる」だけでなく、発話を学ぶ可能性をも提供しています。多くの協力者やプロボノメンバーとの共同作業を経て、ONTELOPE Glassは形となり、聴覚障害の方々にも新たな世界を体験させてくれることになります。
ONTELOPEのビジョン
ONTELOPEは「人間拡張で、すべての人に新しい可能性を。」を理念に掲げ、聴覚支援と感覚拡張をテーマに製品やサービスを展開しています。本製品を皮切りに、さらなる革新をもたらすことを目指しています。澤田氏の思いを通じて、テクノロジーと人間の感性の融合が、すべての人に豊かな未来を提供する手助けとなることでしょう。
クラウドファンディングの計画
「ONTELOPE Glass」のさらなる普及を促進するため、2025年11月5日から12月31日までクラウドファンディングを実施します。このプロジェクトの詳細や支援方法に関しては、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて公開予定です。
まとめ
ONTELOPE Glassは、ただのデバイスではなく、聴覚の枠を超えて新たな感覚体験を提供する涯のあるプロダクトです。音という概念を視覚的に体感できるこのメガネは、未来のコミュニケーションの在り方を変える可能性に満ちています。展示会に足を運び、ぜひその目で体験してください。