播州織×泉州タオル
2024-02-02 14:00:01
播州織と泉州タオルが融合した新感覚のルームウェアが登場
繊維の新たな可能性を探る
兵庫県神戸市に本社を置く株式会社MILLEは、繊維産業の新たな挑戦として、「LOCAL FABRIC」プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、播州織と泉州タオルという、異なる産地の技術を結集し、新感覚のルームウェアが誕生しています。コロナウイルスの影響や市場の変化により、国内の繊維業界は厳しい状況に直面していますが、そうした中で新たな価値を創造する試みとして注目を浴びています。
産地の枠を越えた「わざの連係」
繊維業界は、地域ごとに独自の技術や文化を持っています。これまで多くの産地がそれぞれの競争に焦点を当てていた部分がありますが、MILLEは産地同士が協力することで、繊維の新しい可能性を引き出せると考え、このプロジェクトをスタートさせました。その第一弾として、播州織と泉州タオルの技術を融合させたルームウェアシリーズが発売されます。
新感覚のルームウェア
発売されるのは、ガーゼパジャマ(チャコールグレー、モカベージュ)の2色展開。兵庫県西脇市で織られたオリジナルのガーゼ生地を使用し、大阪の泉州タオル産地で染色および酵素洗いを施しています。この独自の製法によって、高い吸水性を誇るガーゼタオルのような着心地が実現。特に就寝時やリラックスタイムにぴったりなアイテムです。
産地共創事業の背景
MILLEでは、繊維産業の存続が危ぶまれている状況に直面し、多くの繊維工場が閉鎖に追い込まれているという現実があります。2005年頃の約23,000軒から、僅か15年で事業所数は減少し、業界全体が危機的な状況に陥っています。こうした中で、商社や問屋としての役割を果たすことで、産地をつなぐ新しい試みが「産地共創事業」として位置づけられています。
触れてみることで実感する快適さ
MILLEの担当者は、「普段何気なく着るルームウェアだからこそ、その違いを体感してもらいたい」と語ります。吸水性の良い生地を使用することで、これまでのルームウェアとは異なる心地良さを実感できるでしょう。どれほどの快適さがあるのか、実際に着て確認してみたくなる製品です。
製品情報と販売について
製品はユニセックスのS、M、Lサイズ展開で、参考上代は24,000円(税抜)。発売は2024年3月を予定しており、先行予約は新商品の応援購入サービス「Makuake」で受付中です。また、2024年2月7日から9日まで、恵比寿ガーデンプレイスで開催される展示会「大日本市」でも製品のお披露目が行われる予定です。
地域と産地の未来を考える
「LOCAL FABRIC」プロジェクトは、産地同士の技術を結ぶことで、新しい繊維製品を創造し、より良い産業環境を育むことを目指しています。これにより、地域の独自性を引き出しながら、持続可能な発展に寄与しようとしています。今後もこのプロジェクトから生まれる新しい製品に注目が集まることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社MILLE
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区磯上通4-1-14三宮スカイビル7階
- 電話番号
-
080-4024-9172