ゲットワークス、苫小牧に新たなAIデータセンターを開設
株式会社ゲットワークスは北海道の苫小牧市に最新のコンテナ型データセンターを新設する計画を発表しました。この新しい拠点は、新千歳空港からわずか5分という優れたアクセスを持ち、2026年3月に稼働開始予定です。
コンテナ型データセンターの特長
ゲットワークスが提案するコンテナ型データセンターは、最新のGPUサーバーを設置できます。この設計は、AI技術の進化に伴ってニーズが高まる中で、特に重要な役割を果たします。国内ではGPUサーバーの設置が遅れていた状況に対応すべく、この拠点を活用して早期のサービス展開を目指します。
冷却能力に優れた水冷GPUサーバーも導入され、苫小牧の涼しい気候が運用に大いに役立つと期待されています。加えて、電力供給には再生可能エネルギー100%を目指し、北海道電力との協議も進められています。
データセンター建設の背景
このデータセンターの建設は、株式会社GXテクノロジーおよび山陽建設工業株式会社との連携によるもので、ITインフラの整備が急務となっている中で進められます。また、NTTドコモビジネス株式会社との協力によって、全国規模への展開も視野に入れており、高速で安全な「docomo business APN Plus」回線を基にした分散型データセンターの実現を目指しています。
新データセンターの諸元
- - 名称: 美沢の杜AIコンテナパーク
- - 場所: 苫小牧市美沢(詳細非公開)
- - 面積: 約1,300坪
- - 電力: 最初は2MW、将来的には10MWに増設予定
- - 建物: コンテナ型データセンター(20フィート×20棟)
- - 着工日: 2025年10月中旬
- - 完成日: 2026年2月
- - 開業日: 2026年3月
多様なニーズへの対応
ゲットワークスは今回の拠点を皮切りに、苫小牧市内や北海道内に複数のデータセンターの展開を計画しています。これまでの実績として、285台のデータセンターを構築し、特に大手企業や電力系企業、病院などの厳しい要件に応じた設計も行ってきました。
未来へ向けた展望
今後、AIや高速演算ニーズに対応するため、3,000台以上のサーバーと1万枚以上のGPUが設置される見込みです。これにより、早期のサービス提供が可能となり、ゲットワークスは再生可能エネルギーを積極的に活用しながら持続可能なデータセンター運営を実現していく方針です。
この新しいデータセンターの開設は、北海道がITインフラの拠点として進化する始まりを告げるものとなるでしょう。新技術の導入と地域の活性化に寄与する助けとなることを期待します。