従業員サーベイの課題
2026-06-26 10:28:25

従業員サーベイの現状と課題を浮き彫りにした調査結果

従業員サーベイの普及と課題



最近、株式会社パーソル総合研究所が発表した「従業員サーベイに関する定量調査」によって、多くの企業がこの取り組みを導入している実態が明らかになりました。調査によると、従業員サーベイの実施率は76.7%に達し、さらに52.8%の企業が過去5年以内にサーベイを導入しています。

1. エンゲージメント向上が最大の目的



多くの企業がサーベイを実施するわけですが、その最大の目的は「従業員のエンゲージメント向上」であり、これが約64.8%を占めています。企業は、エンゲージメント・サーベイや満足度調査、組織風土調査など、平均3.25種類の異なるサーベイを行っているとのことです。

このように、従業員の心理的側面を測るツールとしての役割が強まる中で、企業は組織文化の改善やコミュニケーションの向上を目指して各種サーベイを行っています。

2. サーベイの実態と課題



しかし、調査結果には厳しい現実も浮き彫りになりました。サーベイに回答した従業員の約45.9%が「これまで回答しても変化を感じない」と回答し、44.5%が「形式的な取り組みに感じる」と述べています。何のためにサーベイを行っているのかという疑問が多くの従業員の心の中に存在しているようです。

特に、人事部がサーベイの目的を十分に説明できていない一方で、従業員はその意義を理解しておらず、明確な認識のギャップが生じています。これは、従業員のサーベイに対する本気度を低下させる要因ともなっています。

3. サーベイ結果の活用状況



さらに、サーベイ結果がどのように使われているかにも注目が必要です。調査では、サーベイ結果が「経営会議での報告」に主に使われる傾向があり、その割合は69.8%となっています。これに対して、実際の現場での対話や人員資本の開示に使われることは約半数に留まっています。この偏りがサーベイの機能不全をさらに悪化させている可能性があります。

4. 無回答層の特徴



興味深いことに、自らサーベイに回答しない層は、実際にパフォーマンスや継続就業意向が低いことがわかっています。このことは、従業員の職場環境に由来するものであり、暴言や意思疎通の難しさなどが影響していることが考えられます。

5. 機能不全の原因



サーベイの有用感が下がる要因としては、「会社の本気が見えない」と「どうせ変わらない」という諦めが影響していることが報告されました。つまり、従業員は自分の意見が反映されるとは思っていないのです。

6. 機能不全を解消するためのポイント



この問題を解決するためには、会社側と従業員側の本気度が重要です。具体的には、サーベイの結果の公平性や本音での回答を促す環境作りが求められます。従業員が安心して意見を述べることができる環境整備は必須であり、サーベイの質を高めることが求められています。

7. 結論



全体として、日本の企業における従業員サーベイは急速に普及していますが、実際には多くの企業が機能不全の段階にあることが示唆されています。エンゲージメント向上を目指した取り組みが形骸化し、従業員の信頼を失っている現状への対応が求められます。従業員サーベイが真に効果を発揮するために、企業は対話や分析を含む全体的なメンテナンスを行う必要があるのです。


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会社情報

会社名
株式会社パーソル総合研究所
住所
東京都江東区豊洲三丁目2番20号豊洲フロント7階
電話番号

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