要件定義効率化の新たな時代を迎えたPLANET社
合同会社PLANETは、システム受託開発を手がける企業として、新たに要件定義AI『Acsim』を導入しました。このAIツールの活用により、業務フロー作成にかかる時間を驚くほど短縮し、プロジェクトマネージャーの稼働効率を向上させています。
デジタルトランスフォーメーションへの取り組み
PLANETのDX事業部は、クライアントのニーズに応じてゼロからシステムを構築する「フルスクラッチ開発」に特化しており、全案件の約70~80%がこのスタイルで実施されています。このプロセスは、要件定義が非常に複雑で負担の大きい作業であることを意味し、スキルや経験に依存しやすい属人性が課題に。特に、各プロジェクトごとに異なるアウトプットの文書構成や設計の細かさが問題視され、結果的に非効率な引き継ぎやチーム内の認識のズレが生じ、製品の品質のばらつきに繋がっていました。
最近では、中小企業向けの開発において意思決定の遅れや認識のずれのために、要件定義に長期間を要することが増えてきました。このような状況は、最悪の場合、受注機会を逃す原因にもなりかねません。
そのため、PLANETは、業務の効率化に留まらず、持続的かつ再現可能なDX支援体制の確立を目指していました。「属人化しない組織運営」が同社の方針ですが、それを実現するためには、こうした根本的な課題を解決する必要があると判断しました。その答えとして導入されたのがAcsimです。
Acsimによる劇的な変化
Acsimの導入によって、業務フロー図の作成ための工数が最大で60~70%も削減されました。従来、複雑な業務整理を手作業で行い、多くの時間を取られていた部分が、Acsimにテキストを投入するだけで「As-Is」と「To-Be」の業務フローが自動形成されるため、大幅に効率化が進みました。
さらに、業務フロー図の視覚化により、関係者との認識のズレが解消され、合意形成が迅速に行えるようになりました。これにより、意思決定までの時間も短縮される結果に。
ひとりのプロジェクトマネージャーが扱える案件の数も約1.5~2倍に増加。人員を増やさず、大量のプロジェクトを進行できる環境が整ったことで、売上の拡大が期待できる状況に。
能力の継続的な育成を実現
Acsimの導入は、属人性の高い要件定義の業務を標準化し、誰でも一定の品質のアウトプットが可能となる点でも注目されます。特に経験の浅いメンバーにおいても、Acsimが提供する論点や業務フローに従い要件定義を進めることができるため、スタッフの育成の障壁が低下しました。これにより、即戦力人材の採用に偏る乖離が減り、未経験者やジュニア層の技能向上にもつながります。
定義を構造化するAcsimの活用と今後の展望
PLANETの代表である寺井和氏は、Acsimによる要件定義の効率化について「要件定義という工程を構造化できるようになったことが実感できる」と語ります。議事録を基に業務フローを自動可視化できる点が特に有用で、工数削減に寄与しています。
今後は、この高速化した要件定義を武器に新規案件獲得をさらに進めつつ、社員教育にも力を入れ、ジュニアメンバーの育成も進めていく方針です。
まとめ
Acsimの導入は、PLANETにとって効率化だけでなく、質の高い成果物を安定的に提供するための大きな進化を意味します。このプラットフォームがもたらす変革は、大手からスタートアップまで、さまざまな事業者にとってのモデルケースとなるでしょう。
詳しい導入事例については、
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