三菱UFJキャピタルが株式会社Acompanyに追加出資しデータインフラを強化

三菱UFJキャピタル株式会社が、企業が安心してデータを活かせるインフラを構築する株式会社Acompanyに対して追加出資を行ったとのニュースが発表されました。この出資は、同社が運営するファンド「三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合」から実施されており、データの安全な利用が求められる中での強化策として注目されています。

Acompanyのビジョン

Acompanyは、「Trust. Data. AI.」をミッションに掲げ、世界中の人々が安心してデータを活用できる社会の実現を目指しています。特に、ハードウェア型秘密計算（Confidential Computing）を採用したセキュリティ技術を基にしたサービスを展開しており、プライバシーおよびAIガバナンスに特化した専門性を持っています。2023年8月にはデータコラボレーションを目的としたデータクリーンルーム（DCR）サービスを開始し、国内外から注目を集めています。

また、同社は今年2月に、国内で初めてデータとAIを保護するセキュリティサービスを提供開始。これらのビジョンと実績を背景に、三菱UFJキャピタルの出資が行われました。特に秘密計算技術は、企業間のデータ利活用が進む中で、将来的な成長が期待されています。

出資の背景

近年、データの活用が進む中で、秘密計算技術はより重要な位置を占めています。この技術は、データ保護性の高いクラウドサービスを実現し、企業ごとのデータを安全に統合し活用することが可能です。また、生成AIが多くの企業で利用されるようになった現在、この技術はその信頼性を支える基盤としても期待されています。

Acompanyは、技術開発及びプロダクトの実装だけでなく、法律に則った「プライバシーテック」にも強みを持つスタートアップです。そのため、国内外でのビジネス展開のみならず、グローバルな市場での活躍も見込まれています。

このように、AcompanyはデータとAIの融合を通じて、企業や個人の生活をより豊かにするためのインフラ構築に貢献しているのです。三菱UFJキャピタルも、MUFGの一員としての強みを生かし、同社の事業拡大をしっかりとサポートしていく意向を示しています。

企業概要

株式会社Acompanyは、愛知県名古屋市に位置し、2018年に設立されました。代表は高橋亮祐氏。主にハードウェア型秘密計算と共に、データ利活用クラウド「AutoPrivacy」とそのコンサルティングサービスを提供しています。公式ウェブサイトはこちら。

一方、三菱UFJキャピタル株式会社は1974年に設立されたベンチャーキャピタルで、幅広い業種に対する資金調達を行っており、約920社のIPO実績を持つなど、業界トップクラスの知見を有しています。詳細はここから確認できます。

この追加出資により、Acompanyはより強固なデータインフラの構築を進め、我々のデータ活用が一層安全で信頼できるものとなることが期待されます。