未来の水中工事技術
2023-08-02 15:33:30
コマツと青木あすなろ建設、大阪・関西万博で未来の水中工事技術を披露
コマツと青木あすなろ建設、大阪・関西万博で水中工事の未来を提示
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、建設機械メーカーのコマツと建設会社である青木あすなろ建設が共同開発した革新的な水中工事技術が公開されます。両社は、少子高齢化による熟練工の不足や、近年頻発する自然災害への対策として、遠隔操作可能な水中施工ロボットによる無人化・省人化を実現する「未来の水中工事」を提案します。
水中工事の課題と革新技術
長年、水中工事は危険で、熟練した技術と人手を必要とする困難な作業でした。近年では、地球温暖化による自然災害の増加や、熟練工の減少といった社会問題が、水中工事の現場をさらに深刻な状況に追い込んでいます。
コマツは、1971年から水陸両用ブルドーザーを開発・販売し、その技術と経験を蓄積してきました。一方、青木あすなろ建設は、コマツの水陸両用ブルドーザーを所有し、東日本大震災の復興工事など数多くの水中工事に携わってきました。両社の長年の経験と技術が融合することで、この「未来の水中工事」が実現しました。
未来の水中工事:自動制御とICTの融合
このプロジェクトの中核となるのは、水深50mまで対応可能な電動式水中施工ロボットです。このロボットは、自動制御とICT技術を駆使することで、熟練した技術者でなくとも安全に操作できるよう設計されています。3次元測量データや気象データ、過去の施工履歴といったビッグデータをAIで解析し、最適化された工事計画を策定することで、安全かつ効率的な作業を実現します。
さらに、遠隔操作システムにより、危険な作業現場から離れた快適なオフィスからロボットを操作することが可能です。これにより、作業員の安全確保と省人化を同時に実現します。
社会貢献への取り組み
「未来の水中工事」は、単なる技術革新にとどまりません。少子高齢化、自然災害の激甚化といった社会課題の解決に貢献する、持続可能な社会の実現に向けた取り組みです。省人化、効率化、安全性の向上という三拍子が揃ったこの技術は、日本の建設業界の未来を大きく変える可能性を秘めています。
コマツと青木あすなろ建設は、この技術を2025年日本国際博覧会で紹介することで、その可能性を広く社会に示し、Society 5.0の実現とSDGsの達成に貢献したいと考えています。
まとめ
コマツと青木あすなろ建設による「未来の水中工事」は、日本の建設業界の未来を担う革新技術です。その技術は、単に効率性や安全性を向上させるだけでなく、社会問題の解決に貢献する重要な役割を担っています。大阪・関西万博での展示を通して、この技術が広く知られるようになり、日本の建設業界の更なる発展に繋がることを期待します。
会社情報
- 会社名
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青木あすなろ建設株式会社
- 住所
- 東京都港区芝4-8-2
- 電話番号
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03-5419-1011