広島のうどん名店
2025-07-10 11:12:28

創業90年を迎える広島の名店が描く100年企業へのビジョン

広島の味を守る「ちから」の挑戦



1935年に創業した「ちから」は、広島市に本店を構え、長年にわたり地域密着型の飲食店として愛され続けてきました。特に、うどんと和菓子の絶妙な組み合わせで知られ、90年の歴史を経て、2025年には創業100周年を迎える予定です。特別な記念日を控え、同社は今後のビジョンを明らかにしました。このビジョンは、ただの企業存続ではなく、食文化の伝承と地域貢献に重きを置いたもので、100年企業を目指す意気込みが感じられます。

うどんと和菓子の食文化を大切に



広島の独特な食文化には、「うどんと和菓子を一緒に楽しむ」というスタイルがあります。「ちから」は、この文化を広めるために、創業日である6月10日を「うどんと和菓子を一緒に食べる日」として申請し、2019年には日本記念日協会に登録されました。今年も、関連する27店舗で特別キャンペーンを行い、和菓子がうどんと同じくらい重要な食体験の一部であることを強調しています。

未来に向けた品質管理



代表取締役社長の小林正記氏は、「ちから」を単なる飲食チェーンではなく、未来を見据えた成長を目指していると語ります。過去の伝統を大切にしつつも、新しい時代にふさわしい味の継承を目指しています。品質管理には特に力を入れ、1995年には自社の品質管理課を設立。徹底的な検査に基づいて、微生物学や理化学的観点から商品を監視し、顧客の厳しい期待に応えています。

国際的な評価も受ける実力



最近では、チェコ共和国のプラハで行われた国際的品質評価機関『MONDE SELECTION』にて、16年連続で優秀品質金賞を受賞しました。「ちからのだし」や「ちからのつゆ」をはじめ、海外でも評価される品質を追求し続けています。このような高品質な商品が、広島の特産品としても認められ、「ザ・広島ブランド」になったことは、大きな誇りです。

「腰抜けふにゃ麺」の魅力



「ちから」のうどんは、特に「腰抜けふにゃ麺」として知られ、多くの支持を集めています。これは、コシの強い讃岐うどんとは異なる、優しく柔らかい食感が特徴。この柔らかさは、地域特有の食文化に根ざしたもので、繊細なだしとの相性が抜群です。人気メニューの「肉うどん」や「カレーうどん」、「天ぷらうどん」は、まさにその魅力を体現しています。

手作り和菓子のこだわり



和菓子も重要なメニューの一つで、特に「おはぎ」は、自家製の粒あんと広島県産のもち米を使用しています。このこだわりは、多くのファンを魅了し続けており、うどんとのペアリングにおいても大切な存在です。

次世代へ味を継承するための取り組み



今後も、「ちから」はその「ほんものの味」を追求し続け、時代のニーズに応じた柔軟な対応を行います。家庭で使用するための液化ボトルタイプの製品化など、新たな商品展開も計画中で、今後の広島地域における食文化の発展に貢献して行く姿勢を見せています。長い歴史を背景に、地元の皆さまに愛され続ける「ちから」として、これからも新たな味の挑戦が期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社ちから
住所
電話番号

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