高知県近森病院が心房細動治療の新技術を導入
高知県高知市の社会医療法人近森会近森病院が、心房細動に新たな治療法「パルスフィールドアブレーション」(PFA)を導入しました。この新技術は、11月28日に四国で初めて施術されたことが報告されています。この治療法は、心房細動の原因となる異常を持つ部位に対して非常に効果的であり、従来の治療法に比べて多くの利点を提供しています。
心房細動とは?
心房細動は、不整脈の一種で、心房内で異常な電気活動が行われ、心拍が不規則になる状態を指します。この状態は、心臓が適切に血液を送り出せなくなる可能性があり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。そのため、効果的な治療法が求められる病状です。
パルスフィールドアブレーションの特徴
パルスフィールドアブレーションは、心房細動の治療において、従来の高周波アブレーションやクライオアブレーションと比較して、以下のような多くの利点を持ちます。
1.
周囲の正常組織への影響が少ない: PFAは、非常に短い高電圧パルスを使用するため、治療の際に周囲の神経や食道に害を及ぼす可能性を大幅に減少させることができます。
2.
治療時間が短縮される: 効率的な治療ができるため、手術全体の時間が従来法に比べて大幅に短くなります。
3.
術後の苦痛が軽減される: 患者は手術後の痛みや不快感から解放され、合併症のリスクも低下することが期待されています。
近森病院の取り組み
近森病院では、年間約450件の心房細動に特化したアブレーションを行っています。この度の新しい治療法の導入により、より多くの患者に安全かつ効果的な治療が提供できるようになると期待されています。患者一人ひとりに合わせた治療が可能になり、地域医療における不整脈治療の質をさらに向上させる目標を掲げています。
病院内では、さらなる不整脈治療の充実に向けた取り組みを続けており、医療技術の向上を図りつつ、患者様に対してより良い医療サービスを提供すべく努めています。
近森病院は、今後も地域の医療に寄与するための努力を続けるとともに、医療の発展に貢献していく姿勢を持ち続けることでしょう。私たちも引き続き近森病院の取り組みに注目していきたいと思います。