ビームスが初の自治体向け講演会を開催
株式会社ビームスが2024年10月18日、東京都渋谷区で初となる自治体向け講演会を開催しました。このイベントには、全国各地から約35名の地域担当者が参加し、ビームスとの協業に関する新たな可能性が共有されました。今回の講演会は、ビームスクリエイティブによるビジネスプロデュース事業の一環として企画され、地域との共創事業を加速することが目的です。また、同日にビームスの地域共創サイトも開設され、これまでの取り組みが紹介されました。
ビームスは、セレクトショップの運営経験を活かし、地域イベントのロゴやグッズデザイン、周年イベントの企画など、多岐にわたる自治体との協力を進めてきました。特に注目すべきは、プロダクト開発にとどまらず、デジタル空間やVRを使った新しいアプローチにも力を入れている点です。これにより、地域企業や自治体が直面する課題に応じた柔軟な協業の形を提案しているのです。
今回は、ビームスのプロデューサーやブランドディレクター、プロジェクトマネージャーなど、5名の専門家が登壇しました。彼らは、過去の成功事例と今後の地域共創事業における展望を熱く語りました。
ビジネスプロデュース部の川上奈津絵さんは挨拶の中で、自治体との取り組みの重要性と、自身が多くの事例に関与してきたことを述べ、講演会の意義を強調しました。タイトルは「地域をもっと、面白く。あたらしい『ビームス』の使いかた」と題され、参加者を惹きつける内容が展開されました。
登壇したプロデューサーの井上博喜さんは、周年を祝ったローカルフードフェスを例に挙げ、「デジタル化が進む今だからこそ、リアルな体験を重視し、ビームスのコミュニティが地域とともに賑わいを生み出していきたい」と述べました。〈BEAMS PLUS〉ディレクターの溝端秀基さんも、地域の魅力をファッションを通じて伝え、若者との交流を促進することで地域に活気を取り戻し、人材育成に貢献したいと考えを語りました。
講演会後には、「ビームス ジャパン」の視察も行われ、10名以上が参加。ビームスが発信する「食」や「ファッション」といった日本独自のコンテンツを目の当たりにした参加者は、非常に満足している様子でした。
また、ビームスの地域共創サイトでは、30以上の取り組み事例が掲載されており、自治体や地域企業からの問い合わせも受け付けています。過去の成功事例として、岡山県の地元事業者支援や、別府市のデジタルガイドマップ制作、神戸市のメリケンパークフェスティバルなど、多彩なプロジェクトが紹介されています。
講演会は、ビームスが地域との協業を深め、さらに面白い未来を築くための重要なステップとなりました。今後のビームスの取り組みに期待が高まります。