ケアタウンの新しい航海
2022-06-01 17:07:00

在宅緩和ケアを継承する悠翔会と山崎医師の決意

在宅緩和ケアの新たなステージ



2022年6月1日に、東京都小平市のケアタウン小平クリニックが医療法人社団悠翔会によって承継され、新たなスタートを切りました。このクリニックは、在宅緩和ケアの先駆者である山崎章郎医師が長年携わってきた場所であり、その理念を引き継ぎながら、地域医療のさらなる発展に努める決意を表明しています。

山崎医師の信念と実績



山崎医師は、1990年に出版した著書『病院で死ぬということ』で、終末期医療における病院の役割に疑問を投げかけました。この問いは、当時の医療現場に大きな衝撃を与え、以降、在宅緩和ケアの普及に努めてきました。山崎医師は、患者の尊厳を重視し、患者が自宅で最期を迎えることを可能にする医療の重要性を唱えてきました。

さらに、2016年には「在宅緩和ケア充実診療所・病院加算」の概念を提唱し、国の医療施策にも影響を与えました。医療の現場で実際に患者と向き合う中で、山崎医師は緩和ケアの質を向上させるための取り組みを続けています。

新しいセンターへの期待



悠翔会は、首都圏で最大規模の在宅医療を提供し、6600人以上の患者さんを24時間体制でサポートしています。今回の承継は、山崎医師の信念を尊重しつつ、安池純士医師を新しく院長に迎え、医療の質をさらに高める努力を行うものです。安池院長は、地域のニーズに応じた在宅医療の提供を目指し、哲学的な問いにも向き合いながら診療を行ってきました。彼の豊富な経験と専門知識が、新しいチームの強みとなるでしょう。

地域医療の未来を見据えて



在宅医療は、日本の高齢化社会においてますます重要性を増しています。特に「一人開業医」の多さと高齢化が進む中、個々の医師の負担を軽減し、持続可能な医療体制を確立することが求められています。悠翔会は、この課題に対して、地域医療の拠点となる診療所の運営支援を行い、多職種チームによる協力体制を強化していく方針です。

患者一人ひとりの希望に寄り添い、安心して自宅で過ごせる環境を整えることが、悠翔会と新たなケアタウン小平クリニックの使命です。地域に根ざした医療を実現するために、山崎医師が築き上げた文化を大切にしながら、さらなる価値を地域に提供することを目指します。

おわりに



ケアタウン小平が新たな体制での診療を開始する今、地域住民のためにどのようなサービスを提供できるかが問われています。山崎医師の理念をしっかりと引き継ぎ、包括的な医療支援を展開することが期待されています。これからの在宅医療の支え手として、悠翔会は全力で取り組んでいくことでしょう。

会社情報

会社名
医療法人社団悠翔会
住所
東京都港区新橋5-14-10新橋スクエアビル7F
電話番号

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