NEC社会起業塾の取り組みと成果
NECは2002年度から、NPO法人ETICとの協力のもと、「NEC社会起業塾」という若手社会起業家を対象とした育成プログラムを実施しています。このプログラムは、社会的課題に挑む若者たちに対して、経営スキルや事業計画の構築方法を学ぶ機会を提供しており、これまでに多くの成功事例を生み出してきました。
2024年度の活動内容
2024年度には2団体がこの社会起業塾に参加し、約7か月間にわたってメンターからの助言を受けながら、自らのビジネスプランを磨く作業を行いました。特に注目すべきは、以下の2つの新しい取り組みです。
1. NEC社会起業家フォーラムの開催
2024年11月には、NECグループの社員と社会起業家が対話を交わす「NEC社会起業家フォーラム」が行われました。このフォーラムでは、NECグループの独立シンクタンクである国際社会経済研究所の藤沢久美理事長が基調講演を行い、企業と社会起業家との共創の重要性を語りました。続いて、社会起業家と社員が登壇し、経営課題や企業との協力についてのパネルディスカッションが行われました。
2. 最終報告会の実施
2025年3月に行われた最終報告会では、ソーシャルセクターと企業の連携をテーマにした分科会も開催されました。この場では、様々なステークホルダーが一堂に会し、連携の可能性や方法について活発な議論が交わされました。
参加した団体の感想
オヤシル株式会社(代表取締役:武田勇)
- - 事業内容: 家族間の老後支援サービス「オヤシルインタビュー」を運営。
- - 感想: 「社会起業塾では、メンターからの鋭いアドバイスを受けて自身の成長を実感しました。今後も事業を育てる機会を大切にしていきます。」
株式会社Estlaughtive(代表取締役:北橋玲実)
- - 事業内容: 個々のニーズに合わせた音楽サービス「soundefine」を開発。
- - 感想: 「NECの方々との対話を通じて、事業開発の可能性を広げることができました。これからも協力の場を創っていきたいです。」
さらなる情報とネクストステップ
2025年1月には、公益社団法人経済同友会が発行した「『ソーシャルセクター連携』のすすめ」で、NEC社会起業塾が企業とソーシャルセクターの連携の先進事例として紹介されています。このような取り組みを通じて、NECはさらなる社会価値の創造を目指しています。今後も、社員たちが社会課題に対する関心を高め、社会起業家との対話や共創を進めることを目指します。
まとめ
NECの社会起業塾は、社会起業家の育成に加え、社員との連携を強化し、新たなビジネスチャンスを模索しています。今後もこのプログラムの進展に注目したいと思います。