オプティアム・バイオテクノロジーズが資金調達13.3億円を実施し創薬を加速

オプティアム・バイオテクノロジーズ株式会社(以下「オプティアム」)は、愛媛県東温市に本社を構える創薬バイオベンチャーです。同社は最近、総額13.3億円の資金調達を実施しました。この資金は、Saisei Venturesをリード投資家として、既存の投資家や新規の投資家から集められました。投資家にはANRI、UntroD Capital Japan(旧リアルテックホールディングス)、いよぎんキャピタル、慶應イノベーションイニシアティブ(KII)、日本ゼオン、神戸大学キャピタルなどが名を連ねています。

今回の資金調達の主な目的は、オプティアムが開発しているリードプログラムOPTF01(FAPa CAR-T細胞)の米国IND申請に向けた製造開発や非臨床試験の推進、そして基盤技術であるEumbody Systemのさらなる改良・深化です。

Eumbody Systemを活用して創生されたOPTF01は、最適化されたT細胞機能と持続性を持ち、腫瘍微小環境に存在する障害を排除しつつ、FAPα陽性の腫瘍組織にも効果的にアプローチします。特に、FAPαは腫瘍細胞だけでなく腫瘍の成長を促進するがん血管にも関連しているため、このアプローチは膠芽腫における有望な治療手段になると考えられています。

オプティアムは、FAPα CAR-Tプラットフォームの可能性を存分に引き出し、まずは膠芽腫に焦点を当て、それを皮切りに他の固形腫瘍への対応を拡大していく方針です。これにより、従来のCAR-T細胞療法に伴う問題を解消し、固形腫瘍患者に革新的な治療結果をもたらすことを目指しています。

また、資金調達に伴い取締役会設置会社となり、新たに以下の役員を迎え入れることで、より強力なチームを構築しました:Saisei VenturesからJonathan Yeh氏、慶應イノベーションイニシアティブ(KII)から鳥居優人氏、ANRIから宮崎勇典氏。

リード投資家のSaisei Venturesは、CAR-Tに対する期待感が高まる中、オプティアムの優れた科学的アプローチと新規CARバインダーの特定プラットフォームへの期待を寄せています。Saisei Venturesのコメントでは、「日本の基盤を持つ会社を支援し、世界的な専門知識との統合によって、持続可能な成長を促進する」のが同社のミッションであるとされています。

オプティアム・バイオテクノロジーズは、愛媛大学の研究成果を基にしたバイオテクノロジー企業であり、その基盤技術Eumbody Systemは、T細胞の活用を最大限に引き出すことを目指しています。この技術により、様々な癌腫に最適なCAR配列の作製が可能です。オプティアムは、CAR-T細胞療法の新たな定義と困難な疾患に対する治療薬の開発を推進していく方針です。

詳しくは、オプティアムの公式ウェブサイト(https://optieumbio.com/)やLinkedInをご覧ください。サイセイベンチャーズについての情報は、公式ウェブサイト(https://www.saiseiventures.com/)を参照してください。

会社情報

会社名
オプティアム・バイオテクノロジーズ株式会社
住所
愛媛県東温市志津川454
電話番号

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