太宰府天満宮大改修
2022-11-22 10:00:01

太宰府天満宮で約124年ぶりに行われる大改修と特別仮殿の魅力

太宰府天満宮で行われる124年ぶりの改修



太宰府天満宮は、学問の神様である菅原道真公を祀る全国天満宮の総本宮です。歴史あるこの神社では、2027年に菅原道真公が亡くなってから1125年という節目を記念し、令和5年から約3年間をかけて重要文化財である御本殿の大改修を行うことが決まりました。これは124年ぶりの大改修になるとのことで、長い歴史のなかでいまだ経験したことのない大規模な修復作業となります。

大改修の背景と進行



太宰府天満宮では25年ごとに式年大祭を行っており、その際には天神信仰の復活と文化の発展を目指しています。また、改修に伴い御本殿の前には「仮殿」が設けられることが決まり、この仮殿の設計を手がけるのは著名な建築家、藤本壮介氏です。この仮殿は、約3年間という短い期間のみ存在する特別な空間として、御参拝者を迎え入れることになります。

藤本壮介がデザインした特別な仮殿



藤本壮介氏の設計理念として、周囲の自然と調和する美しいデザインが求められました。「森の中の神社」というコンセプトが基づき、仮殿の屋根には木が植えられ、自然と共生する空間が創出されました。仮殿は靴を脱ぐ必要がなく、誰でもアクセスしやすい設計となっていて、年配の方やお子様連れにも配慮されています。

仮殿は神聖な場でありながらも、来る人々が心地よく過ごせる空間を意識してデザインされています。訪れた人々は、自然光を取り入れた内部に一歩足を踏み入れた瞬間、太宰府天満宮の持つ豊かな自然が目に飛び込み、五感で感じることができるでしょう。

御本殿の重要性



現在の御本殿は、推定430年前に再建されたもので、桃山時代の華麗な建築様式を持つ重要文化財です。このたびの改修では、檜皮の葺き替えや漆塗り、防災工事が行われ、さらに文化的意義を再評価するための専門家による調査も並行して進められます。1170年にも及ぶ伝統を未来へとつなぐために、周囲の自然とともに保全活動が進められます。

宮司の想い



太宰府天満宮の第40代宮司である西高辻信宏氏は、「参拝された皆様が元気になってお帰りいただける場所にしたい」と語ります。この改修がテキストや言葉を超えた体験を提供することを目指しており、特に令和の時代にふさわしい魅力を持つ仮殿を作りたいと心から願っています。

太宰府天満宮の未来



ここでの改修が終わる頃、太宰府天満宮はさらなる文化の発展と観光の拠点としての役割を果たすでしょう。歴史を刻むこの神社の新たな一歩が、未来の世代にどのように受け継がれていくのか、今から楽しみでなりません。太宰府天満宮は、これからも多くの人々に愛され続ける聖地であり続けることでしょう。

会社情報

会社名
太宰府天満宮
住所
福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
電話番号

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