調剤業務を変える革新的なAI連携システム
株式会社サイバーエージェントの連結子会社、医療AIカンパニーのMG-DXが新たに導入した接客AIエージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」が、与薬表示システムの「i-Number」と連携。これにより、薬局での業務効率化が一層進むことが期待されています。
背景と目的
薬局業界では、慢性的な人手不足や地域ごとのスタッフ配置の偏りといった問題が深刻化しており、業務の効率と省力化のニーズが高まっています。MG-DXは、これまでAIエージェントを通じて無人受付を実現し、薬局業務の負担軽減に寄与してきました。しかし、このシステムを導入することで新たに発生したのが、有人受付と無人受付の情報が分断されるという問題です。
この課題を解決するために、トーショーが提供する「i-Number」との連携を行うことになりました。この連携により、受付から情報管理、患者案内がシームレスに実現され、業務の一元化が図られるのです。
新システムの主な機能
1. 受付情報の一元管理
「i-Number」は患者ごとに受付番号を発行し、その情報をもとに一括で管理します。この新たな機能によって、薬局での受付作業が大幅に効率化されます。
利用者は、遠隔接客AIアシスタントを用いても、従来の有人受付を利用しても、すべての患者が共通の番号で管理されます。このため、患者と薬局スタッフ双方にとって、業務のスムーズな流れを実現します。
2. 業務の可視化と統合管理
「i-Number」の管理画面では、全ての受付情報にアクセスでき、情報が分散することがありません。これによりスタッフは確認作業にかかる手間を削減でき、より効率的に業務に取り組むことができるようになります。
3. 待ち時間の可視化
入れ替わりの激しい薬局業務では、患者の待ち時間がストレスの原因となっています。しかし、このシステムにより、患者は自分の受付番号をリアルタイムで確認できるため、待ち状況が視覚的に確認でき、安心感が生まれます。
今後の展望
MG-DXは今後も、さらなる企業やサービスとの連携を深め、薬局のAIトランスフォーメーション(AX)を推進していく方針です。患者の利便性向上につながる新たなシステムの発表が待たれます。
企業情報
株式会社トーショー
- - 所在地:東京都大田区東糀谷3-8-8
- - 代表者:大村 義人
- - 事業内容:病院薬局・調剤薬局の設備及び機器の製造・販売
株式会社MG-DX
- - 所在地:東京都渋谷区渋谷2−24−12 渋谷スクランブルスクエア22階
- - 代表者:堂前 紀郎
- - 事業内容:薬局、医薬品販売業のデジタルシフト支援
これらの動きは、薬局業界の未来を見据えたものと言えるでしょう。これからも注目が集まるAI技術の進展に期待が高まります。